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お知らせ  学生活動  2019.08.01

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稲沢に根付け「農家民泊」 果樹園の石田さん 来年にも本格営業 愛知文教女子短大の学生と連携

ホームページを考える学生ら=稲沢市稲葉2の同短大で

ホームページを考える学生ら=稲沢市稲葉2の同短大で

 稲沢市祖父江町祖父江の果樹農家「稲沢フルーツ園」が、農業を体験しながら宿泊する「農家民泊」の整備を進めている。5月1日から試験的に営業を始め、宿泊者の意見を踏まえて来年から本格的な営業を目指す。園主の石田正幸さん(72)は「都市部の人や農業をやったことがない人に、食べ物がどのようにできているか知ってもらいたい」と意気込んでいる。(牧野良実)

 石田さんはもともと花き栽培農家だったが、需要の落ち込みなどを受け、2010年ごろから果樹を栽培。木曽川周辺の良質な土壌を生かし、現在、約4000平方メートルの農場でバナナやレモンなど15種類を育てている。

 農家民泊は、愛知文教女子短大(稲沢市稲葉2)生活文化学科情報ビジネスコースの2年生6人と連携して計画。昨年5月からプランを考え始め、季節のフルーツや野菜の収穫、素泊まりなど4つのコースを用意した。バナナコースでは、収穫したバナナや野菜でピザやバナナの葉を使った鶏肉の包み焼きなどを作り、農園近くにある自宅の離れの一軒家に泊まることができる。

 石田さんや学生らは先月19日、同短大でホームページの制作に関する話し合いを持った。学生らは、石田さんの意見や講師から「売り出すポイントを明確にした方が良い」と助言を受けた。城加奈さん(19)=同市小沢=は「『非日常を体験してほしい』という石田さんの思いを実現し、楽しいと思ってもらえるホームページをつくりたい」と意気込んだ。

 市内では高齢化や後継者不足で遊休農地が増えているという。石田さんは「農家民泊の取り組みで、遊休農地を活用できる。観光農園を整備することで、果樹や野菜を地産地消する取り組みが広がってほしい」と期待する。

 試験期間は年内までの予定で、営業は土、日のみ。料金は通常の3割引き。コースに応じて3人で1万7500円~2万8000円、1人追加につき4900円。

 申し込みはメール=masayuki262406@gmail.com=で受け付ける。(問)稲沢フルーツ園=0587(97)3055

(2019年8月1日 中日新聞朝刊尾張版より)

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