協定書を手に握手する愛教大の後藤ひとみ学長（右）と椙山女学園大の後藤宗理学長＝刈谷市井ケ谷町で

　愛知教育大（刈谷市）と椙山女学園大（名古屋市千種区）は２５日、教員養成の高度化に関する連携協定を結んだ。愛教大は来春以降の教職大学院入試に、椙山女学園大卒業生の特別推薦枠を設ける。

　例年、愛教大の教職大学院に椙山女学園大から一定の進学実績があることから協定を締結した。特別推薦枠は若干名。

　２５日に愛教大であった締結式では、両大学長が協定書に署名した。愛教大の後藤ひとみ学長は「協定が新たなスタートラインになってほしい」と期待を表明。椙山女学園大の後藤宗理学長は、推薦枠設定が「専門的な知識を持つ教員を目指す学生に有力な選択肢」となったことを喜んだ。

　県内で教職大学院を設置しているのは愛教大のみ。教育現場で即戦力として活躍するための知識を身に付けられる教職大学院へのニーズが高まっており、愛教大は来春以降、定員を５０人から１２０人に増員するよう国に申請している。

（2019年6月26日　中日新聞朝刊県内版より）