協定書にサインを交わした長良川鉄道の日置社長（左）と岐阜女子大の松川学長＝１７日、岐阜市太郎丸の同大で

　長良川鉄道（関市元重町）は、大学生のアイデアや協力を得ながら観光誘客に取り組むための連携協定を岐阜女子大（岐阜市太郎丸）と締結した。同社が大学と協定を結ぶのは初めて。

　同大とは、２０１２年から学生が考案したダイエット弁当の企画などで連携している。沿線の人口減が課題になる中、観光面で新たに知恵を借りることにした。同大文化創造学部で観光を学ぶ学生を中心に、外国語のリーフレット作りや地域活性化を図る場などに今後、参加してもらう。

　同大で開かれた締結式で、長良川鉄道社長を務める日置敏明郡上市長は「大学の研究面でも鉄道を活用してもらうと同時に、私どもも力を貸していただく」と感謝。同大の松川礼子学長は「アイデアが実現することは、学生にとっても得難い機会。素晴らしい経験ができるフィールドを提供してもらった」と語った。（神田要一）

（2019年5月27日　中日新聞朝刊岐阜県版より）