各務原市の東海学院大４年、細野達矢さん（２２）＝揖斐川町＝が、自費出版した写真集の収益金でフィリピンの貧しい子どもたちへ食事を届けた。

　３年前に語学留学でセブ島に滞在。繁華街で生活する子どもたちに出会い、路上でも笑顔で過ごす姿に興味が湧いて３００人をスマートフォンで撮影した。帰国後に自費出版を思い立った。

　写真集を販売して確保した資金は４万円。３月中旬に渡航して鶏肉や飲み物のセット１００人分を用意した。団地の子どもを集めて一人一人の顔を見ながら手渡したという。留学時に訪れた孤児院にも服や文房具、収益金の一部を贈った。

　細野さんは「支援の方法を考え続け、ベストと思える方法として食べ物を配った。次は教育でも手助けできたら」と話す。（山本拓海）

（2019年5月11日　中日新聞朝刊岐阜近郊版より）