HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > イベント
イベント 2019.03.21
この記事の関連大学
異文化と意思疎通 常識の違いを紹介 名院大で立教大名誉教授
同時通訳者の草分けで、立教大名誉教授の鳥飼玖美子さんによる講演会が16日、名古屋市熱田区の名古屋学院大であった。鳥飼さんは「異文化コミュニケーション」をテーマに、今の時代に求められる対話能力について語った。
同大が区内にある「名古屋キャンパスたいほう」のグランドオープンを記念して開催。教育関係者や市民ら250人が参加した。
鳥飼さんは著名な文化人類学者が唱えた説を基に、米国のように「言葉にしないと伝わらない」と考える文化と、日本のように「話さなくても分かる」という文化があることを紹介。「米国人と思うようにコミュニケーションがとれないのは、べらべら話すことをよしとしない『日本の常識』など、見えないものが影響している」と説明した。
日本の外国人労働者の受け入れ拡大にも触れ「異質な存在を受け入れるということを、今から考えておかないといけない。官民で腰をすえて取り組むべき問題だ」と訴えた。
(2019年3月21日 中日新聞朝刊県内総合版より)
同大が区内にある「名古屋キャンパスたいほう」のグランドオープンを記念して開催。教育関係者や市民ら250人が参加した。
鳥飼さんは著名な文化人類学者が唱えた説を基に、米国のように「言葉にしないと伝わらない」と考える文化と、日本のように「話さなくても分かる」という文化があることを紹介。「米国人と思うようにコミュニケーションがとれないのは、べらべら話すことをよしとしない『日本の常識』など、見えないものが影響している」と説明した。
日本の外国人労働者の受け入れ拡大にも触れ「異質な存在を受け入れるということを、今から考えておかないといけない。官民で腰をすえて取り組むべき問題だ」と訴えた。
(2019年3月21日 中日新聞朝刊県内総合版より)