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イベント  2019.02.24

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ロボット、AI、人間の未来 中部大の大日方教授解説 大野

学生らに講演する大日方教授=16日、大野町総合町民センターで

学生らに講演する大日方教授=16日、大野町総合町民センターで

 ロボットや人工知能(AI)の発展を人間の能力との違いから考える講演会が、大野町総合町民センターであり、中部大工学部の大日方五郎教授(制御工学)が機械と人間の得意、不得意分野を解説した。 (山本拓海)

 大日方教授は東北大大学院の博士課程修了。秋田大教授、名古屋大大学院教授などを経て2014年から現職。「AIを頭脳に持つロボットは人を超えられるか?」の副題で話した。

 大日方教授はロボットの特徴として、繰り返し作業が高速で正確、長時間の作業でも疲れない、単純作業の繰り返しに飽きない−などの強みを指摘。AIは膨大なデータを記憶したり、法則を見つけ出したりするのが得意と説明した。

 現代では分析データに基づく株取引など、人からAIに置き換わりつつある仕事もある。大日方教授はAIの得意分野が生きる仕事として、画像による病気の診断や裁判の量刑判断などの具体例を示した。一方で論理の理解、経験できないことへの対処、繰り返しの少ない作業が不得意という側面を説明。人間がAIやロボットに勝る仕事として、発見や発明、考察、感情が関わる仕事などを挙げた。

 大日方教授は「10年前はできないと思われたことにロボットは到達しつつある」と話し、進歩を続ける技術の一例として、滑らかな動きで障害物を飛び越える人型ロボットを映像で紹介。ただ、障害物の誤認で急ブレーキのかかる車の自動運転を例に「AIがカバーしきれない状況が現れた時、AIが大きなミスを犯す可能性はある」とも語り、改善の余地がある技術の現状を語った。

 講演会は東海職業能力開発大学校(大野町)などの学生が研究や課題制作の成果を発表する「ポリテックビジョンものづくり・人づくりin東海」の一環で開いた。

(2019年2月24日 中日新聞朝刊西濃版より)

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