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学生活動  2018.12.17

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名芸大生 有松絞新ブランド モネの池に着想「suisai」 自然な色「nukunugui」

有松絞りまつりでの販売に向け、手拭いを染める学生ら=名古屋市緑区有松のスズサンで

有松絞りまつりでの販売に向け、手拭いを染める学生ら=名古屋市緑区有松のスズサンで

 伝統工芸品「有松絞」の新ブランドを、名古屋芸術大(北名古屋市)の学生らが立ち上げた。岐阜県関市の「モネの池」に着想を得た「suisai(すいさい)」と、自然な色合いで染め上げた「nukunugui(ぬくぬぐい)」。来年6月に緑区で開かれる「有松絞りまつり」で、学生14人がデザインした手拭いを販売する予定だ。

 14人は同大芸術学部の扇千花教授の下で学ぶ3年生。有松絞のブランド「suzusan」を設立し、ドイツを拠点に活動する村瀬弘行さんに11月から指導を受け、2組に分かれて販売戦略を練ってきた。

 suisaiは、池の水際は水面と地面の境目が曖昧になっていることから、「生活に溶け込むものを提案したい」と生まれたブランド。手拭いは水色、青緑、ピンク、朱色をテーマカラーとし、池の中を泳ぐコイのように見える不思議な模様を特徴としている。nukunuguiはベージュ、カーキ、グレーを基調に、明るいオレンジをアクセントに加えた。キャンプや海水浴などアウトドアでの利用を想定している。

 製作には名古屋市緑区有松の工房「スズサン」が協力した。学生らは2枚の板で布を挟んで染める「板締め絞り」を基にした手法で手拭いを染色。三角形の板を使うのが基本だが、「&」型など変わった板で染める学生もいた。各自が試作した中からブランドのコンセプトに合う1種類を選び、2ブランドで計14種類140枚を商品化した。

 suisaiのメンバー永田英未莉(えみり)さん(21)=豊田市竹元町=は歯車型の板を使った。「仕上がりは予想以上だった。ポップなデザインなら若い人も親しみやすいと思う」と話す。今後は商品を包装する袋のデザインなどを決め、販売に向けた準備を進める。(松野穂波)

(2018年12月17日 中日新聞朝刊近郊版より)

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