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スポーツ  2018.11.05

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吉永 日本勢7季ぶり W杯初優勝 ショートトラック男子1500メートル 名経大市邨高から中京大進学

男子1500メートルで優勝した吉永一貴=カルガリーで(ゲッティ・共同)

男子1500メートルで優勝した吉永一貴=カルガリーで(ゲッティ・共同)

 スピードスケート・ショートトラックのW杯第1戦、カルガリー大会第2日は3日、カルガリーで行われ、男子1500メートルで吉永一貴(19)=中京大=が初優勝を果たした。国際スケート連盟によると、日本勢の優勝は2011〜12年シーズンに2勝した女子の酒井裕唯以来7季ぶり。男子では01年12月のアムステルダム大会で田村直也が1000メートルを制して以来、17季ぶりとなる。個人種目で吉永はW杯初の表彰台。平昌冬季五輪は1000メートルの13位が最高だった。 (共同)

■平昌五輪では惨敗 北京へ確かな一歩

 期待を背負う若き才能がついに世界の舞台で勝利を飾った。高速リンクのカルガリーで1500メートルを制した吉永は拳を力強く突き上げた。低迷する日本のショートトラック界に希望をもたらす1勝に「うれしい。日本チームにいい流れをつくっていきたい」と頬を緩めた。

 平昌五輪覇者の林孝峻ら韓国勢2人がフライングで失格となり、5人となった決勝は後方で機をうかがった。勝負を懸けたのはスピードが上がって残り3周を切った場面。インから3番手に浮上するとコーナーを鋭く回り、そのまま内を突いて前に出た。高速でも狙ったコースを滑る技術を発揮し「冷静さの中で攻める気持ちがかみあった」と胸を張った。

 2016年、史上最年少の16歳で全日本選手権総合優勝を飾った。しかし平昌五輪は惨敗し、大学生となった今季は再出発のシーズン。22年北京五輪へ確かな一歩を踏み出したホープは「これが終わりにならないように、始まりとなるように頑張りたい」と意欲を新たにした。 (共同)

 ▼吉永一貴(よしなが・かずき) 1999(平成11)年7月31日生まれ、愛知県尾張旭市出身の19歳。174センチ、63キロ。小学2年でスケートを始める。16歳だった16年1月の全日本選手権で史上最年少の総合優勝。17年世界ジュニア総合3位。平昌五輪はショート日本男子史上最年少で出場。今年4月、愛知・名古屋経大市邨高から中京大に進学した。

(2018年11月5日 中日スポーツ5面より)

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