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イベント 2018.09.11
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輝け!若手音楽家 長久手 2年前から催し、小中学生招待

4人で演奏を披露する出演者=長久手市文化の家で
ドレスやスーツに身を包んだ男女4人は、ピアノやホルン、バイオリンそして声楽(テノール)をそれぞれ披露。曲の紹介や演奏も堂々としていたが、テノールの岩田健豊さんは「あたまが真っ白で、自分で何を言っていたか覚えていない」と振り返り、会場は笑いに包まれた。4人は中学生から大学院生で、初舞台という人もいた。
催しは、長久手市出身や市内の県立芸術大に在学しているなど、長久手と縁のある若手を、地域で応援しようと2年前に始まった。同時にクラシックコンサートを鑑賞する機会が少ない子どもたちを招いて体験してもらい、音楽の裾野を広げる狙いもある。
出演したのは、最年少の長久手市南中1年の遠藤望名さん(バイオリン)、東京芸術大2年の高崎万由さん(ホルン)、県立芸術大大学院1年の岩田さん、同大大学院博士前期課程の大崎奈々さん(ピアノ)。出演者はあまりなじみのない曲にも解説をつけ、最後は4人で「Time To Say Goodbye」などを演奏した。
来場した出演者の同級生(23)は「音楽を勉強している身として演奏を聴くともっと自分も練習しようと勇気をもらえた」と語った。小中学生は無料で、会場に集まった観客500人の中には、子どもの姿も目立った。みよし市黒笹小3年の女子児童(8つ)は「とても演奏がきれいで、私もそういう人になりたいな」と目を輝かせた。
主催した長久手青少年音楽家育成協議会の青山安宏会長(81)は「年々盛り上がってきており、『自分も出演できるかも』と思っている学生たちもいると思う。ここを一つの経験にしてもらって成長していってほしい」と期待を込めた。
(2018年9月11日 中日新聞朝刊なごや東版より)