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学生活動 2018.09.07
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「あしゆび体操タオル」開発 中部学院大生とJA 御嵩の施設 体力向上に活用
高齢者の転倒事故を予防する足の指のトレーニングに使える専用タオル「あしゆび体操タオル」を、中部学院大(関市桐ケ丘)とJAめぐみの(同市若草通)が共同開発した。タオルを使った体力向上プログラムも6日、御嵩町御嵩にあるJAの通所介護施設で始まり、利用者が早速、体操を楽しんだ。来年1月まで継続して取り組んでもらい、体力測定をして効果を確かめる。(織田龍穂)
あしゆび体操は足の指の握る力を高めるためのトレーニング。高齢になると、この力が衰えて歩く際に地面をうまく蹴り出せず転びやすくなる。体操では足指を握る動作を繰り返し、床に敷いたタオルをたぐり寄せることで、握る力を鍛える。
タオルは体操を家庭でも楽しく続けてもらおうと、中部学院大看護リハビリテーション学部理学療法学科の西嶋力准教授と学生らでデザインなどを考案。同大と包括的連携協定を結んでいるJAめぐみのが1000枚製作した。
タオルには最初に足を置く場所を示す足裏のイラストと、1.8センチ間隔のしま模様、スタートとゴールを示す線などが入っている。しま模様には1〜20の目盛りが付いていて、何秒で何目盛りをたぐり寄せられたかが分かり、毎日続ければ、どれだけ力が向上しているかを確認できる。
この日、西嶋准教授ら教員3人と学生10人が御嵩町御嵩の「デイサービスセンターあんしんみたけ」を訪れ、利用者の体力測定を実施後、あしゆびタオル体操のやり方を教えた。80代が中心の利用者は最初は苦戦していたが徐々に慣れ、ペットボトルのお茶を置いた負荷付きの体操にも挑んだ。利用者の女性(82)は「初めて取り組んだが、これなら家でもできる。健康のため毎日やります」と意欲的だった。
同大は1月までのプログラムの日々のトレーニング内容を記入できる冊子も作成。毎日記録してもらうことで効果を検証する。3年の今井絢香さん(21)は「今、歩くのに苦労している人が少しでも楽に動けるようになれば」と話した。
(2018年9月7日 中日新聞朝刊加茂版より)
あしゆび体操は足の指の握る力を高めるためのトレーニング。高齢になると、この力が衰えて歩く際に地面をうまく蹴り出せず転びやすくなる。体操では足指を握る動作を繰り返し、床に敷いたタオルをたぐり寄せることで、握る力を鍛える。
タオルは体操を家庭でも楽しく続けてもらおうと、中部学院大看護リハビリテーション学部理学療法学科の西嶋力准教授と学生らでデザインなどを考案。同大と包括的連携協定を結んでいるJAめぐみのが1000枚製作した。
タオルには最初に足を置く場所を示す足裏のイラストと、1.8センチ間隔のしま模様、スタートとゴールを示す線などが入っている。しま模様には1〜20の目盛りが付いていて、何秒で何目盛りをたぐり寄せられたかが分かり、毎日続ければ、どれだけ力が向上しているかを確認できる。
この日、西嶋准教授ら教員3人と学生10人が御嵩町御嵩の「デイサービスセンターあんしんみたけ」を訪れ、利用者の体力測定を実施後、あしゆびタオル体操のやり方を教えた。80代が中心の利用者は最初は苦戦していたが徐々に慣れ、ペットボトルのお茶を置いた負荷付きの体操にも挑んだ。利用者の女性(82)は「初めて取り組んだが、これなら家でもできる。健康のため毎日やります」と意欲的だった。
同大は1月までのプログラムの日々のトレーニング内容を記入できる冊子も作成。毎日記録してもらうことで効果を検証する。3年の今井絢香さん(21)は「今、歩くのに苦労している人が少しでも楽に動けるようになれば」と話した。
(2018年9月7日 中日新聞朝刊加茂版より)