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学生活動  2018.08.08

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女性向けタイル発売 多治見 就業体験の学生が考案 室岡さん社員の支援受け完成

商品化した「Popolas」を手にする室岡さん=多治見市明和町の日東製陶所で

商品化した「Popolas」を手にする室岡さん=多治見市明和町の日東製陶所で

 多治見市明和町のタイルメーカー「日東製陶所」が、同社で就業体験(インターンシップ)した愛知淑徳大4年、室岡すずさん(21)=愛知県小牧市=が考案したタイル「Popolas(ポポラス)」を発売した。同社で就業体験した学生による考案で、タイルを使った雑貨を商品化した例はこれまでもあったが、インテリアなどのメーカーが使うタイルは初めて。(渡辺真由子)

 室岡さんが考案したのは、葉をモチーフにした約14センチ角の柄のタイルで、色は緑やベージュなど4色。それぞれ滑り止め加工が施された屋外の床用と、壁などで使える内装用の2種類ある。

 英語の言語学が専攻の室岡さんだが、ものづくりが好きだったこともあり、同社で昨年9月から半年間、週3〜5日は同社で勤務。経年劣化しない窯業用のインクジェット技術があるのに、柄付きのタイルがないことに気付き、シンプルだけどこだわりたい女性向けに、自然な風合いを基調にしたタイルの開発を目指した。

 「最初はためらって、社員さんに自分のアイデアを主張できなかった」ものの、タイル業者やタイルを使っている店に話を聞きに行くなど何度も改良を重ね、社員の支援を受けながら完成させた。「自分のタイルが使われると思うとわくわくする」と話す。

 来年4月からは社会人になる。全く違う業界で働くことが決まっているが、「お客さんや社内と密に関係を築く経験ができたのは貴重。この経験を生かしていきたい」と話す。

 同社の関連会社TChic(ティーシック)が1枚200円で販売する。(問)TChic=0572(43)2229

(2018年8月8日 中日新聞朝刊東濃版より)

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