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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  2018.06.01

愛知大学野球 春季リーグ 閉会式 中京大頼れる右腕が帰ってきた! 神宮で恩返し 真田

全日本大学野球選手権に向けた練習に励む中京大・真田直輝投手=愛知県豊田市の中京大グラウンドで(川越亮太撮影)

全日本大学野球選手権に向けた練習に励む中京大・真田直輝投手=愛知県豊田市の中京大グラウンドで(川越亮太撮影)

 全日本大学野球選手権(11日開幕・神宮など)に愛知大学野球連盟代表で出場する中京大に頼もしい右腕・真田直輝投手(4年・中京大中京)が帰ってきた。昨秋からの肩痛も癒えて、今は完全復調。11日の初戦・富士大戦(神宮)を勝利に導く。また、愛知大学野球春季リーグ戦(中日スポーツ後援)の閉会式が5月31日、名古屋市のパロマ瑞穂球場で行われ、1部表彰選手を発表。最優秀選手賞を中京大の大内公貴投手(4年・栄徳)、新人賞を愛大の安田悠馬内野手(1年・須磨翔風)が受賞した。

■右肩の不安はない

 もう不安はない。中京大・真田にあるのは大舞台への期待だけだ。直球と変化球を低めに集めてゴロを打たせるのが持ち味の右腕。全国きっての強豪・富士大が相手でも気後れせず立ち向かう。

 「今は神宮で投げることへの楽しみの方が強いです」と真田。全日本大学野球選手権への準備を着々と進めるチームの副将かつ投手陣のリーダー格は力強く言い切った。「勝つための準備ができています」。声高らかに神宮での必勝宣言だ。

■迷惑かけた分働く

 気持ちを高ぶらせるのにはわけがある。真田は昨秋、野球人生で初の右肩痛に見舞われた。冬の間はノースロー。今春のリーグ戦も初登板が5月14日の中部大戦までずれ込んだ。チームに迷惑をかけた分、神宮で…。この気持ちは人一倍強い。

 「肩の状態はもう大丈夫です。チームのためにいい投球をしたい」

 出番はこだわらない。春季リーグ戦の出場3試合は先発1試合、救援2試合。どちらもできるのが魅力。半田卓也監督(35)が「どんな球種でもストライクをとれる」と評する制球力を武器に、どの場面でも自信を持ってマウンドに登る。

■自分の仕事徹する

 「言われた場面で、自分の仕事をするだけ。初戦で帰るわけにはいきませんからね」。平成に入って同選手権の勝利がない中京大。今回は投手陣の“ジョーカー”真田のフル回転で、チームの歴史に新しいページを書き加える。

  (川越亮太)

 ▼真田直輝(さなだ・なおき) 1996(平成8)年11月22日生まれ、愛知県一宮市出身の21歳。173センチ、76キロ、右投げ左打ち。小学2年で野球を始め、丹陽中時代は硬式の少年野球「尾張一宮シニア」でプレー。中京大中京高時代は春夏の甲子園大会出場はなし。中京大に進学後は1年の秋季リーグ戦で初出場した。

■中部大の山内&水野克らが表彰 閉会式

 閉会式では個人タイトルを獲得した中部大の山内と水野克がそろって表彰を受けた。防御率1.70で最優秀防御率選手賞となった山内は「開幕直前に調子がよくなったけど、まさかタイトルをとれるとは…」といまだに信じられない様子。打率4割5分7厘で打撃賞(首位打者)を獲得した水野克は「素直にうれしいですね」と語り、秋季リーグ戦への思いを新たにしていた。

(2018年6月1日 中日スポーツ11面より)

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