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イベント  2018.05.17

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デザインの発展に焦点 県立芸大 収蔵ポスターを展示

1964年の東京五輪の復刻版ポスターなどを紹介している会場=長久手市の県立芸術大芸術資料館で

1964年の東京五輪の復刻版ポスターなどを紹介している会場=長久手市の県立芸術大芸術資料館で

 日本のグラフィックデザインや素材となる紙の発展を、ポスターを中心に紹介する収蔵品展「感じるデザイン・あじわう紙」が、長久手市の県立芸術大芸術資料館で開かれている。無料。6月6日まで。

 同大収蔵の復刻版ポスターなど約50点が並ぶ。同大によると「デザイン」という言葉は欧州から入り、1950年代に国内で浸透し始めた。素材となる紙の発展もグラフィックデザインの興隆に寄与したという。

 日本の「デザイン」の名声を高めたのは1964年東京五輪。収蔵品展でも紹介している東京五輪のポスター(復刻版)は、金色の五輪マークと「TOKYO 1964」の文字が目を引く。

 金の発色をよくする紙が採用され、当時のデザイン、製紙、印刷技術が凝縮されている。世界のスポーツの祭典とあって日本のデザイン技術が広く海外に知られるきっかけになった。

 明治のキャラメル(57年)、資生堂の香水(78年)など懐かしいポスターや、現在200ほどの銘柄があるという印刷に使う白い紙も52点展示し、質感の違いを伝えている。

 開館時間は午前10時半〜午後4時半。月曜日は休館。(問)県立芸術大芸術資料館=0561(76)4698

 (村松秀規)

(2018年5月17日 中日新聞朝刊なごや東版より)
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