林芳正文部科学相は１１日、２０１９年度に学部や大学院などの新設を計画する公私立の大学・短大計４９校の認可について大学設置・学校法人審議会に諮問した。答申は８月ごろの見込み。定員増などの計画も計２１校分を諮問した。

　文科省は、若者の東京一極集中の是正に向け、東京２３区内の私立大などに対し、１９年度の定員増と学部新設を原則認めないことを決めた。東京都文京区の順天堂大は保健医療学部の新設と国際教養学科の定員増を申請したが、いずれも既に施設整備などが進んでいるための特例で規制の対象外としている。

　高度な専門人材の育成に向け、来春からは専門職学科を開設することが可能になり、名古屋産業大（愛知県尾張旭市）は現代ビジネス学部に経営専門職学科を新設するとした。

　学部や大学院などの新設に関する大学設置・学校法人審議会への諮問内容は次の通り。（かっこ内は学部・学科・研究科、入学定員、所在地。Ｍは修士課程または博士前期課程、Ｄは博士課程または博士後期課程）＝関係分

　【私立大の学部新設】清泉女学院大（看護学部看護学科７６＝長野市）▽長野保健医療大（看護学部看護学科８０＝長野市）▽岐阜経済大（看護学部看護学科８０＝岐阜県大垣市）▽静岡産業大（スポーツ人間科学部人間スポーツ学科２２０、３年次編入４、こども教育学科５０＝静岡県磐田市）▽名古屋女子大（健康科学部健康栄養学科１６０、看護学科８０＝名古屋市）

　【私立大の学科新設】名古屋産業大（現代ビジネス学部経営専門職学科４０＝愛知県尾張旭市）

　【私立大大学院の研究科新設】日本福祉大大学院（看護学研究科看護学専攻Ｍ１０＝愛知県東海市）▽南山大大学院（法学研究科法律学専攻Ｍ６、法律学専攻Ｄ３＝名古屋市）

（2018年4月12日　中日新聞朝刊29面より）