食物アレルギーのある子どもや、その家族を招いて食事を楽しむクリスマスパーティーが１２月９日、稲沢市稲葉の愛知文教女子短大で開かれる。三大アレルゲンの卵、小麦、乳を使わずに仕上げたフルコース料理を、学生たちが提供する。（秦野ひなた）

　学生たちに食物アレルギーに対する理解を深めてもらい、地域の子育て支援に貢献しようと毎年開き、１５年目。今年は生活文化学科食物栄養専攻の２年生４２人が担当教員と連携してレシピを練り、当日の調理や接客係も担当する。

　今回のメニューは前菜３種類とホウレンソウのポタージュ、白身魚のフリッター、豚肉のロール煮込み、キャロットライス、レモンケーキ、サツマイモプリン。

　ポタージュは、とろみ付けのためのバターと小麦粉をマーガリンと米粉で代用。フリッターは衣としてヤマトイモのすり下ろしとしんびき粉を活用した。プリンは卵の代わりに寒天で冷やし固め、サツマイモを加えることで口溶けをなめらかにしてある。

　前菜のうち、豆腐サラダは学生が特に力を入れてレシピを考案。豆腐でできた麺を使い、冷製パスタ風のさっぱりしたサラダに仕上げた。担当した中井杏奈さん（２０）は「私もアレルギーがあるので、周りのみんなと同じものを食べられないつらさが分かる。当日は安心して食べてもらいたい」と意気込みを語った。

　パーティーの申し込みは１１月６日から１１日までで、午前９時から午後６時まで受け付ける。定員は６０人。年齢制限はないが、応募多数の場合は抽選。参加費は一般２８００円、未就学児１５００円。（問）食材宅配会社の「らでぃっしゅぼーや」＝（０１２０）８３１３７５

（2017年10月28日　中日新聞尾張版より）

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