野々市市内の飲食店や大学を巡り、面白い体験を会員制交流サイト（ＳＮＳ）上に投稿し合う「野々市シャルソン」が２２日あった。県内外から５４人が参加し、野々市の魅力を再発見したり、初対面の人との会話を楽しんだりした。

　市情報文化振興財団が主催し今年で４回目。シャルソンはソーシャルマラソンの略でタイムや距離は競わず、市が設けたフェイスブックの専用ページに面白いと思った体験を投稿する。

　参加者はシャルソンオリジナルＴシャツを着て、午前１０時に市文化会館フォルテを出発。雨が強まる中、徒歩や車で飲食店、雑貨屋、金沢工業大、県立大など特典を受けることができるポイントを回り、店員や学生との会話を楽しんだ。参加者同士が出会った時は親指を立てて「エアー乾杯」をした。

　ゴール後、フォルテで開かれたパーティーでは互いの体験談を紹介した。白山市森島町の女性（７９）は「県立大の学生にチョウやカエルなど身近な動物の特徴を教えてもらった。若い世代と話す機会は貴重なので楽しかった」と笑顔。

　金沢工業大３年の及川尚哉さん（２０）は「すし屋で食べたウナギの握りはおいしかった。アクセサリー店では初対面の店員さんに『来てくれてありがとう』と声を掛けてもらい、人のぬくもりを感じた」と振り返った。

　（冨田章午）

（2017年10月23日　北陸中日新聞朝刊石川総合版より）

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