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2017.09.26

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200年ぶり、名古屋別院 120畳大「大だるま絵」 北斎の即興画 再現へ

 江戸時代を代表する浮世絵師の葛飾北斎(1760〜1849年)が1817年、名古屋の本願寺名古屋別院で畳120枚分の「大だるま絵」を描いた催しの再現を、同別院(名古屋市中区)が企画している。25日には愛知県立芸術大(同県長久手市)で、本物の30分の1に当たる4畳大の紙を使った試し描きがあった。(谷村卓哉)

 北斎は1817(文化14)年、名古屋に半年以上滞在。旧暦10月5日に同別院で、達磨(だるま)大師像を即興で描く公開の催しを開いた。縦約18メートル、横約11メートルの巨大な絵を描き、木材を組んだ足場に引き上げて展示。集まった老若男女が喝采を送った記録が残っている。

 同別院は来年の「開創300年」の記念で、この興行を再現することに。丈夫な和紙を1880枚接いだという用紙の準備などを、美術品の保存修復で定評のある県立芸術大に依頼した。関連史料がある名古屋市博物館(同市瑞穂区)とも連携する。

 この日は、同大で文化財絵画の模写制作チームを束ねる日本画家の藤田哲也さん(39)が、当時の記録の通り、わらを束ねた筆で絵を描いた。完成に20分ほどかかり、藤田さんは「120畳大に描くとすると、7人がかりでも4〜5時間かかるのでは」と話した。

 本番は11月23日。同別院は費用の一部を、インターネットで寄付を呼び掛ける中日新聞社のクラウドファンディングサイト「夢チューブ」で募る。詳細は同サイトで。

(2017年9月26日 中日新聞朝刊29面より)

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