高校生を対象にした金沢工業大（野々市市）の科学実験講座が２０日、同大であり、金沢錦丘高校２年の理系の生徒約１７０人がピストン付きシリンダーや台ばかりで大気圧を測った。

　同大の田中忠芳准教授が講師を務め、実験方法を説明した。生徒たちは１００ミリリットルの空気が入ったピストン付きシリンダーを力を変えながら押し、押した力を台ばかりで測った。押した力から求めた圧力をグラフにまとめることで、圧力にもともと含まれていた大気圧を測定した。

　参加した男子生徒（１７）は「教科書で公式や用語をただ覚えるよりも、実験をすることでイメージが湧きやすくなった」と感想を述べた。田中准教授は「データを正確に測定し、分析する力を身に付けてほしい」と話していた。

　講座は、県教委の「外部専門家等を活用した最先端分野を学ぶ授業推進事業」として開かれた。　（冨田章午）

（2017年9月21日　北陸中日新聞朝刊かが白山版より）

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