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中日新聞掲載の大学記事

2017.07.08

白川産ヒノキ 新商品作って 大同大生が22点 加工業者へPR

 白川町産の東濃ヒノキを使った木製品開発の報告会が6日、町役場で開かれた。大同大(名古屋市南区)の学生らがデザインした雑貨など22点を発表し、町内の木材加工の10事業者に製品化をアピールした。(平井一敏)

 建築材としての需要が減っているヒノキの活用を広げようと、白川町は昨年10月から、コンサルタントのテイコク(岐阜市)と大同大と連携して木製品の開発に着手。今年3月に名古屋市と同町内で消費者175人に欲しい製品などを尋ねた上で、同大情報学部情報デザイン学科の横山弥生教授(57)と学生約30人が小物を中心にデザインを考えた。

 会場には皿やポケットティッシュ入れ、動物形のハンガー、ボードゲーム、座椅子などの試作品が展示され、横山教授らが1点ずつ特徴などを発表。ネクタイピンなどを手掛けた同学科4年の仙敷絵理さん(21)は「ヒノキを磨き上げることで品のある光沢が出て、より高級感を感じさせてくれる」と説明した。

 学生らはかんなくずで作ったバラや、紙やすりで削って香りを楽しむしおりも紹介し、木に触れるワークショップなどでの活用を提案。参加した事業者からは「これまで捨てていた端材を活用できる」「コストや使い勝手も考えることが大事」などの意見が出た。

 町などは今後、各事業者と協力して試作品を改良し、製品化を目指す。家具のほか、タイル、漆といった他の素材と組み合わせた製品開発も進める計画で、横山教授は「ユニークな製品をどんどん提案していきたい」と話した。

(2017年7月8日 中日新聞朝刊中濃版より)
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