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中日新聞掲載の大学記事

2017.04.26

名大に工作機械研究拠点 オークマと連携 20年完成予定

 工作機械メーカー大手のオークマ(愛知県大口町)と名古屋大は25日、名古屋市千種区の名大東山キャンパスに、「オークマ工作機械工学館(仮称)」を新設すると発表した。来年8月に着工し、2020年3月に完成予定。産学連携で世界最先端の研究拠点を目指す。

 工学館は東山キャンパスの山手グリーンロード沿い西側に建設する。地上3階、地下1階建ての鉄筋コンクリート造りで、延べ床面積1500平方メートル。特殊な機械が搬入可能な大型実験室を備え、コンピューター制御で金属を加工する最新型工作機械数台を入れる。会議などで使えるホールや講義室も設置。建設費は7億円前後を見込んでおり、オークマが全額寄付するという。

 工作機械は近年、高度化が進み、情報工学や材料工学など幅広い分野の技術が不可欠になっている。名大の工作機械工学の研究水準は全国屈指のレベルで、オークマは15年に寄付講座を開設するなど関係を強化していた。オークマの花木義麿社長は「名大と連携し、世界をリードする研究開発と、ものづくり人材育成を図りたい」と意気込む。名大の松尾清一学長は「企業と大学がつながることで、世界で負けない新たな成果を生み出したい」と話した。

(2017年4月26日 中日新聞朝刊23面より)
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