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中日新聞掲載の大学記事

2017.04.04

信長入城 永禄10年?7年? 岐阜 丸山教授が2説紹介

 織田信長が岐阜城に入った時期について検証する講演会が3日、岐阜市長良福光の崇福寺であり、岐阜女子大学の丸山幸太郎教授(79)が2つの説についての分析を披露した。

 今年は、織田信長が岐阜城に入って地名を岐阜と改めてから450年と言われるが、これは永禄10年(1567年)に入城したとされる「10年説」に基づいている。丸山さんは、一方で永禄7年(1564年)に入城したとされる「7年説」もあることを紹介した。

 丸山さんによると、1969年に「10年説」に基づく県史が発刊されて以降、「7年説」を主張する郷土史家から異論が出て、論争が続いているという。丸山さんは、7年説の根拠とされる「武田神社文書」などの資料を一つ一つ分析し、「時代背景などから、信ぴょう性に欠ける」と持論を述べた。また10年説を補強する、崇福寺にある資料も紹介した。

 丸山さんは「資料に基づいて、今後もしっかりと吟味していかなければならない」と話した。(下條大樹)

(2017年4月4日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)
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