１部の第５週第２日は１日、名古屋市のパロマ瑞穂球場で２回戦２試合を行い、名城大が愛大に１２−３で連勝し、勝ち点３で首位に立った。日福大も中部大に５−３で連勝し、今季初の勝ち点を挙げた。

　名城大は二回、高木（３年、愛知・東邦）の右越え本塁打で先制。四回に追い付かれたが、直後に坪井（３年、市岐阜商）の２点適時打などで勝ち越すと八回には大量６点を奪った。リーグ戦初出場の室田（３年、愛知啓成）は２安打２打点。日福大は一回に大島（３年、大阪・履正社）阪本（３年、愛知・瀬戸）の適時打で２点を先制。五、七回には天野（４年、静岡・春野）のスクイズで加点した。

■日福大の天野　スクイズ加点

　どうしても追加点が欲しい場面だった。２点リードの五回１死一、三塁。日福大の天野は「これまで僕にはスクイズのサインがなかったが、ここではある」と予想していたので慌てなかった。冷静に投前にボールを転がし、貴重な３点目をもぎ取った。

　一回に２点を先制したが二、三、四回の好機はつぶしていた。重苦しい展開になったが、この日の先発メンバーで唯一の４年生が流れを引き寄せた。

　３カード連続で勝ち点を落としていた。開幕前に不安視されていた投手陣は踏ん張っていたが、打線が援護できなかった。４番阪本の「よく抑えてくれているのに、完封負けが２試合もあるし、本当に申し訳なかった」は野手の総意だった。

　今週は２試合とも序盤で得点を奪った。阪本は「やっと投手陣を助けられた」と笑顔を見せたが、まだ試合は残っている。入れ替え戦回避へ気を緩めることはない。　（東郷賢一）

▽パロマ瑞穂（日福大２勝）
中部大　００００００００３―３
日福大　２０００１０１１ｘ―５

▽同（名城大２勝）
愛大　０００３０００００―３
名城大　０２１３０００６ｘ―１２
本塁打　高木（城）

（2016年5月2日　中日スポーツ20面より）