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2015.12.22
レスリング 全日本選手権 川井梨 63キロ級リオ切符
来年のリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた全日本選手権は21日、東京・代々木第2体育館で開幕し、男子フリースタイル65キロ級は前田翔吾(クリナップ)が、階級区分変更前の60キロ級を含め3年ぶり4度目の日本一に輝いた。旧66キロ級から3連覇中だった石田智嗣(警視庁)は準決勝で敗れた。
女子は63キロ級世界選手権2位の川井梨紗子(至学館大)が五輪代表に決定。今回は60キロ級に出場し、決勝で妹の友香子(愛知・至学館高)を下し優勝した。世界女王の登坂絵莉(至学館大)がエントリーしなかった48キロ級は入江ゆき(自衛隊)が制した。
男子フリー86キロ級は松本真也(警視庁)が旧84キロ級を含め5度目の優勝を飾った。同グレコローマンスタイル66キロ級は井上智裕(三恵海運)が昨年の71キロ級に続く優勝。
今大会は日本協会の規定で9月の世界選手権のメダリストが出場すれば五輪代表に決まる。出場枠が取れていない男子全階級と女子75キロ級は優勝者らが来年の五輪予選に派遣される。
■妹と対決譲らず
世界選手権の女子63キロ級銀メダルの川井梨紗子は60キロ級に出場。決勝では3歳下の妹、友香子と対戦したが「勝負ごとなので1点もあげるつもりはなかった」。階級を問わず今大会出場で初の五輪代表が決まる立場だったが、初戦から3試合連続となる無失点でのテクニカルフォール勝ちで花を添えた。
今大会は昨年まで戦った58キロ級に戻し、伊調馨(ALSOK)に挑む考えもあったというが、大会前に左胸部を痛めたため断念。非五輪階級であこがれの女王さながらの強さを発揮し、来夏の大舞台に向け「びびらずに戦って絶対優勝したい。63キロ級で戦える体づくりから始めたい」と力を込めた。
◇川井 梨紗子(かわい・りさこ=レスリング女子63キロ級)13、14年に世界ジュニア選手権2連覇。15年は五輪を目指して58キロ級から63キロ級に上げ、全日本選抜選手権で優勝、世界選手権2位となった。愛知・至学館高出、至学館大。160センチ。21歳。石川県津幡町出身。
(2015年12月22日 中日新聞朝刊25面より)
女子は63キロ級世界選手権2位の川井梨紗子(至学館大)が五輪代表に決定。今回は60キロ級に出場し、決勝で妹の友香子(愛知・至学館高)を下し優勝した。世界女王の登坂絵莉(至学館大)がエントリーしなかった48キロ級は入江ゆき(自衛隊)が制した。
男子フリー86キロ級は松本真也(警視庁)が旧84キロ級を含め5度目の優勝を飾った。同グレコローマンスタイル66キロ級は井上智裕(三恵海運)が昨年の71キロ級に続く優勝。
今大会は日本協会の規定で9月の世界選手権のメダリストが出場すれば五輪代表に決まる。出場枠が取れていない男子全階級と女子75キロ級は優勝者らが来年の五輪予選に派遣される。
■妹と対決譲らず
世界選手権の女子63キロ級銀メダルの川井梨紗子は60キロ級に出場。決勝では3歳下の妹、友香子と対戦したが「勝負ごとなので1点もあげるつもりはなかった」。階級を問わず今大会出場で初の五輪代表が決まる立場だったが、初戦から3試合連続となる無失点でのテクニカルフォール勝ちで花を添えた。
今大会は昨年まで戦った58キロ級に戻し、伊調馨(ALSOK)に挑む考えもあったというが、大会前に左胸部を痛めたため断念。非五輪階級であこがれの女王さながらの強さを発揮し、来夏の大舞台に向け「びびらずに戦って絶対優勝したい。63キロ級で戦える体づくりから始めたい」と力を込めた。
◇川井 梨紗子(かわい・りさこ=レスリング女子63キロ級)13、14年に世界ジュニア選手権2連覇。15年は五輪を目指して58キロ級から63キロ級に上げ、全日本選抜選手権で優勝、世界選手権2位となった。愛知・至学館高出、至学館大。160センチ。21歳。石川県津幡町出身。
(2015年12月22日 中日新聞朝刊25面より)