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中日新聞掲載の大学記事

2015.11.02

金沢マラソンに給水ロボ 国内初、金沢工大が開発

 金沢マラソン組織委員会事務局は2日、今月15日に開かれる金沢マラソンで、ロボットがランナーに給水カップを渡すサービスを行うと発表した。ロボットは金沢工業大(石川県野々市市)が開発。ロボットによる給水サービスは国内マラソン大会で初めて。

 給水ロボットは盆をモチーフにした直径20センチ、重さ1キロ弱。係員が水の入ったカップを給水台上のロボットに載せると、ロボット同士が一定の距離を保ちながら楕円(だえん)状に移動。ランナーがカップを受け取ると再び係員側に戻り、カップが載るまで待機する。北陸新幹線、すし、カニなどそれぞれ金沢らしいデザインを施された5台が、31.5キロ地点(城北市民運動公園)の給水場でランナーをもてなす。

 設計を担当したのは、2年前のロボットコンテスト世界大会優勝メンバーの経営情報学科4年、真下康宏さん(22)。真下さんは「金沢の伝統工芸の美しさと金沢工大の技術をミックスした」と説明した。

 山野之義市長は「金沢工業大はロボット分野で日本のトップクラス。金沢の文化力だけでなく技術力もアピールできてうれしい」と絶賛した。 (飯田樹与)

(2015年11月2日 北陸中日新聞夕刊6面より)

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