日本と中国の若者が両国関係の課題や未来を話し合う「日中大学生討論会」（名古屋外国語大など主催、中日新聞社など共催）が１７日、名古屋市中区であり、約２００人が参加した。

　基調講演では、丹羽宇一郎・元駐中国大使が「若者のみなさんの力で交流事業をやってもらい、民が政や官を動かす時代だと示してほしい」と呼び掛けた。

　両国学生の討論には、東京外国語大、早稲田大、名古屋大、名古屋外国語大の日本人学生４人と訪日した中国人学生４人が参加した。

　学生らは歴史認識や中国の海洋進出など幅広い課題で率直に意見を交換。日中関係の改善策については「日本人と中国人の飲み会に、他の友人も連れて行く」などといった若者らしい意見が飛び交った。

　学生らは討論後、平和的な両国関係と若者世代の交流の重要性を強調した「日中大学生名古屋宣言」を発表した。

（2015年10月18日　中日新聞朝刊32面より）