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中日新聞掲載の大学記事

2015.06.08

ロシア滞在経験 文化軽妙に語る 東区で名外大学長

 名古屋外国語大の亀山郁夫学長(ロシア文学)が7日、「ロシア文化の運命」と題して東区葵一の愛知民主会館で講演した。旧ソ連諸国の人々と交流する日本ユーラシア協会県連合会の総会に合わせた記念講演。

 亀山学長は軽妙な語り口でロシア滞在の経験を紹介した。旧ソ連時代にスパイ容疑で一時拘束された話や、無一文で芸術への愛を語ったところ劇場で無償観劇ができた話を交えロシア文化を語った。

 日本では喪服や死のイメージが強い黒色について、「春になると、死を連想する白い雪が解け、大地の黒が下からしみ出してくる。生命の象徴の色だ」と紹介。信仰する人が多いロシア正教は「他の地域のキリスト教よりも、キリストに加えて『人間の手の付けられていない自然』を神としてあがめる傾向が濃厚にある」と指摘した。

(2015年6月8日 中日新聞朝刊市民版より)
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