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中日新聞掲載の大学記事

2015.04.28

“都市金沢”らしさ探る 来月2日 建築家らがシンポ

 都市としての金沢の未来を考えるシンポジウムが5月2日午後6時から、金沢市片町の金沢学生のまち市民交流館で開かれる。北陸新幹線開業後に乱開発されることなく金沢らしい都市のあり方を探る機運を盛り上げる。

 主催するのは、金沢R不動産なども手掛ける建築家小津誠一さん、金沢工業大准教授の宮下智裕さん、武蔵野大専任講師の松田達さんでつくる「金沢都市編集会議」。

 シンポ第一弾となる今回は、都市設計、景観形成などで行政にかかわってきた建築家で金沢工業大教授の水野一郎さん、金沢美術工芸大教授の坂本英之さんを招く。

 都市編集会議の三人は、金沢21世紀美術館で開催中の「3.11以後の建築展」に「金沢都市再編計画」を提案。具体的には、金沢市尾張町で木のぬくもりを感じさせる建物の顔づくりに力を入れる、日本の文化財を収集、保全する蔵を金沢城公園に置く、伝統工芸を生かした町家再生、町家をつなぐネットワーク化、金沢城を囲むように新交通システムの導入−を挙げている。

 小津さんは「多くの皆さんと語り合い、都市全体を編集、デザインする議論を盛り上げていきたい」と話している。入場料は1000円で、学生500円。金沢市、NPO法人趣都金沢、北陸中日新聞が後援し、金沢21世紀美術館が協力する。

 問い合わせは小津さんが経営するE・N・N・=電076(263)1363=へ。 (沢井秀和)

(2015年4月28日 北陸中日新聞朝刊加賀版より)

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