愛知淑徳大で国際協力について学ぶ学生たちが、世界を舞台に活躍する卒業生の女性たちのエピソードを集めた本「夢をチカラに　想いをカタチに　国際体験からはじまる２１人のキャリアストーリー」をまとめた。ピラールプレス（東京）から４月１日に出版される。　（土屋晴康）

　「自分の殻を破り、国外に飛び出した先輩の経験談に学ぼう」と、交流文化学部の榎田勝利教授（国際協力論）の講義の一環で学生６人が取り組んだ。日本語教師や国際ボランティアなどとして海外で活躍する卒業生に原稿執筆を依頼し、学生自らレイアウトなど編集を手掛けた。

　家族に反対されながら大学卒業後にタイで就職して国際交流に尽力したり、ウガンダでの生活を夢見ながら社会経験を積むため一般企業への就職を決断したりした女性などのエピソードを収録している。

　編集した木村帆那美さん（同学部４年）は「最初からスーパーウーマンだったわけでなく、みんな壁にぶつかり人一倍努力していた」と納得。岡田珠里さん（文学部４年）は「自分の現状にモヤモヤした気持ちを持つ人は多いはず。この本が、違う世界に一歩踏み出す勇気につながれば」と話している。１６２０円。Ｂ６判２６６ページ。主要書店で販売される。

（2015年3月29日　中日新聞朝刊県内総合版より）