HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て
2015.02.08
高校アワビ養殖 記録システム 愛知工科大生が開発
蒲郡市の三谷水産高校の生徒が取り組んでいるアワビの養殖実験で、飼育データをパソコン上で共有できるシステムを、愛知工科大情報メディア学科4年生、佐藤拓也さん(22)が開発した。10日に市内で開く実験の中間報告会に合わせて本格稼働させる。
陸上での養殖法が確立されていない高級食材・クロアワビを地元の新たな特産品にしようと、蒲郡市や蒲郡商工会議所などでつくる「がまごおり産学官ネットワーク会議」が実験している。三谷水産高に隣接する旧蒲郡市民プール管理棟に施設を設け、2013年12月から、生徒が水槽管理とデータ収集をしている。
飼育データは生徒たちが手書きで記録するため、数値の集計や閲覧が不便だった。
佐藤さんが開発したシステムでは、水温や換水量、給餌量などの15項目の数値をパソコンに入力。関係者は遠隔地にいても、手持ちのパソコンでデータの閲覧ができ、過去のデータも簡単にグラフ化できる。
養殖施設には、水温などの異常を通報する監視システムがすでにあり、佐藤さんは「今後、両方のシステムを統合したり、画像データも取り込んだりしていく、道筋の基礎を作ることができた。今後のシステム改良は後輩に委ねたい」と話す。
(坂口千夏)
(2015年2月8日 中日新聞朝刊県内版より)
陸上での養殖法が確立されていない高級食材・クロアワビを地元の新たな特産品にしようと、蒲郡市や蒲郡商工会議所などでつくる「がまごおり産学官ネットワーク会議」が実験している。三谷水産高に隣接する旧蒲郡市民プール管理棟に施設を設け、2013年12月から、生徒が水槽管理とデータ収集をしている。
飼育データは生徒たちが手書きで記録するため、数値の集計や閲覧が不便だった。
佐藤さんが開発したシステムでは、水温や換水量、給餌量などの15項目の数値をパソコンに入力。関係者は遠隔地にいても、手持ちのパソコンでデータの閲覧ができ、過去のデータも簡単にグラフ化できる。
養殖施設には、水温などの異常を通報する監視システムがすでにあり、佐藤さんは「今後、両方のシステムを統合したり、画像データも取り込んだりしていく、道筋の基礎を作ることができた。今後のシステム改良は後輩に委ねたい」と話す。
(坂口千夏)
(2015年2月8日 中日新聞朝刊県内版より)