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中日新聞掲載の大学記事

2014.11.28

自慢のパワーランで関学大倒す! 名城大RB・戸谷

■アメフット 全日本大学選手権 30日、甲子園ボウル懸け西日本代表決定戦

 アメリカンフットボールの全日本大学選手権に出場している名城大(東海代表)が、決勝の甲子園ボウル進出を懸け、30日に神戸市の王子スタジアムで関学大(関西代表)との西日本代表校決定戦に挑む。難敵の打倒に燃えているのが、50メートル走5秒8のランニングバック(RB)戸谷宗二郎(4年)。屈強な肉体を兼ね備えるエースが、関学の守備網を切り裂く。

 少々の当たりでは倒れない。敵を引きずってでも、前へ進む。戸谷のランにはアメフットの魅力が詰まっている。「自分の持ち味はパワーラン。一発のタックルでは倒れない自信がある」。3年連続となる王者・関学大との対戦へ、闘志がみなぎる。

■ベンチプレス130キロ

 快足に加え、175センチで93キロという肉体を持つ。ベンチプレスは130キロを上げるエースを、槙野均監督(61)は「戸谷のランは速い上に強いね。見た目は(大相撲の元横綱)朝青龍みたいで」と笑って評価する。

 高校までは野球部だった。2度の甲子園出場を誇る愛産大三河高で4番を務め、夏の愛知大会でベスト16。野球を続ける選択もあったが、名城大に進んだ野球部の先輩に入部を誘われた。「試合を見て、面白そうだった」。抜群の運動能力で2年時から先発に定着。今秋の東海リーグでタッチダウンを量産し、4連覇の原動力になった。

 甲子園ボウルは関西勢が7連覇中。昨年の西日本代表校決定戦で、名城大は関学大に14−34で敗れたが、第2Q途中までリードするなど大善戦した。「あの戦いは自信になった。個人としては、それほど差は感じなかった」。王者を脅かした一戦は、確かな手応えとして胸にある。

 「ミスのない攻撃ができれば勝機はある。打倒関西は絶対に成し遂げたい」。昨年見えた光明を、甲子園ボウルへつなげる。(青山直樹)

 ▼戸谷宗二郎(とや・そうじろう) 1992(平成4)年4月2日、愛知県安城市出身の22歳。175センチ、93キロ。志貴小、東山中を卒業。小学3年で野球を始め、愛産大三河高では4番も務めた。ポジションは外野手。名城大アメフット部では2年時から先発している。

(2014年11月28日 中日スポーツ8面より)
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