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2014.11.04
大学野球 中部王座決定戦 爆発4安打 広島1位・野間 中部学院大が決勝進出
▽第10回東海地区・北陸・愛知大学3連盟王座決定戦▽第45回記念明治神宮野球大会大学の部(14日から6日間・神宮)中部地区代表決定戦(代表枠1)を兼ねる▽第2日▽3日▽瑞穂▽準決勝2試合▽中日スポーツ後援
準決勝2試合が行われ、中部学院大(東海地区1位)が延長戦の末、3−2で愛院大(愛知2位)を下した。ドラフトで広島から1位指名を受けた野間峻祥外野手(4年・村野工)は、4打席連続安打と大活躍だった。中部大(愛知1位)は朝日大(東海地区2位)を8−7で下し、ともに4日(13時・瑞穂)の決勝に進出した。
■チャンスで打てず・・・反省忘れず
さすがはドラフト1位だ。野間は3回1死走者なしから初球の直球を左中間にはじき返すと、50メートル走5秒8の俊足で一気に三塁を陥れた。
左打ちながら、先発した愛院大の左腕・是枝から4打席連続安打。単打2本に二塁打、三塁打が1本ずつ。あと本塁打が出ればサイクル安打だ。同点に追い付いた8回2死満塁で迎えた打席は中飛に終わり、「4安打はうれしいけど、チャンスで打てなかったのは残念」と反省も忘れない。
3年の冬に打撃フォーム改造に取り組んだ。それまではやや前かがみの姿勢で打っていたが、顔を起こし、軸がまっすぐになるように意識した。内角に来る球に差し込まれることがなくなり、どんな球も打ち返す圧倒的な打撃力につながった。
広島の松本有史スカウト(37)も「脚と肩が強い。左右関係なく打て、チャンスをものにできる選手。即戦力となってくれるはず」と高く評価。中堅には大看板の丸佳浩がいる広島外野陣だが、「左翼手か右翼手なら十分開幕戦のスタメンを狙える」と期待する。
決勝戦に勝てば、14日からの明治神宮大会への出場が決まる。「自分がどうこうというより、後輩や監督を絶対に神宮球場に連れて行きたい気持ちが強い」と力を込めた。お世話になった人たちに、最高の置きみやげを贈る。 (安達健)
■愛院大・是枝 「球種全て打たれた・・・」
先発した愛院大の是枝は7イニング2/3を投げ9安打2失点。うち4安打は野間に打たれた。「(野間君に)直球も変化球も、持っている球種を全て打たれた。完敗です。存在感がすごかった。オーラが違った」とガックリ。春の大学選手権でベスト4入りしたが、今季は出場がかなわなかった。これで引退となる。「悔しい気持ちが9割。もう一度神宮球場のマウンドに立ちたかった」と涙をこらえながら語った。
■中部大打ち勝つ 悲願の神宮へあと1勝
両チーム計27安打の打撃戦を制したのは、中部大だった。堀田監督は「選手らは落ち着いてしっかり打ってくれた。リーグで優勝したことが彼らの自信になっている」とねぎらった。4日の決勝で中部学院大に勝てば、悲願の明治神宮大会出場となる。2011年愛院大以来、愛知勢の出場はない。「愛知勢の連敗を止める責任がある。執念を出し、1点ずつ取りにいくしかない」と気を引き締めた。
▽準決勝
中部学院大(東海地区1位) 0100000101―3
愛院大(愛知2位) 0100010000―2
(延長10回)
本塁打 宮野(愛)
朝日大(東海地区2位) 003040000―7
中部大(愛知1位) 01400201x―8
(2014年11月4日 中日スポーツ9面より)
準決勝2試合が行われ、中部学院大(東海地区1位)が延長戦の末、3−2で愛院大(愛知2位)を下した。ドラフトで広島から1位指名を受けた野間峻祥外野手(4年・村野工)は、4打席連続安打と大活躍だった。中部大(愛知1位)は朝日大(東海地区2位)を8−7で下し、ともに4日(13時・瑞穂)の決勝に進出した。
■チャンスで打てず・・・反省忘れず
さすがはドラフト1位だ。野間は3回1死走者なしから初球の直球を左中間にはじき返すと、50メートル走5秒8の俊足で一気に三塁を陥れた。
左打ちながら、先発した愛院大の左腕・是枝から4打席連続安打。単打2本に二塁打、三塁打が1本ずつ。あと本塁打が出ればサイクル安打だ。同点に追い付いた8回2死満塁で迎えた打席は中飛に終わり、「4安打はうれしいけど、チャンスで打てなかったのは残念」と反省も忘れない。
3年の冬に打撃フォーム改造に取り組んだ。それまではやや前かがみの姿勢で打っていたが、顔を起こし、軸がまっすぐになるように意識した。内角に来る球に差し込まれることがなくなり、どんな球も打ち返す圧倒的な打撃力につながった。
広島の松本有史スカウト(37)も「脚と肩が強い。左右関係なく打て、チャンスをものにできる選手。即戦力となってくれるはず」と高く評価。中堅には大看板の丸佳浩がいる広島外野陣だが、「左翼手か右翼手なら十分開幕戦のスタメンを狙える」と期待する。
決勝戦に勝てば、14日からの明治神宮大会への出場が決まる。「自分がどうこうというより、後輩や監督を絶対に神宮球場に連れて行きたい気持ちが強い」と力を込めた。お世話になった人たちに、最高の置きみやげを贈る。 (安達健)
■愛院大・是枝 「球種全て打たれた・・・」
先発した愛院大の是枝は7イニング2/3を投げ9安打2失点。うち4安打は野間に打たれた。「(野間君に)直球も変化球も、持っている球種を全て打たれた。完敗です。存在感がすごかった。オーラが違った」とガックリ。春の大学選手権でベスト4入りしたが、今季は出場がかなわなかった。これで引退となる。「悔しい気持ちが9割。もう一度神宮球場のマウンドに立ちたかった」と涙をこらえながら語った。
■中部大打ち勝つ 悲願の神宮へあと1勝
両チーム計27安打の打撃戦を制したのは、中部大だった。堀田監督は「選手らは落ち着いてしっかり打ってくれた。リーグで優勝したことが彼らの自信になっている」とねぎらった。4日の決勝で中部学院大に勝てば、悲願の明治神宮大会出場となる。2011年愛院大以来、愛知勢の出場はない。「愛知勢の連敗を止める責任がある。執念を出し、1点ずつ取りにいくしかない」と気を引き締めた。
▽準決勝
中部学院大(東海地区1位) 0100000101―3
愛院大(愛知2位) 0100010000―2
(延長10回)
本塁打 宮野(愛)
朝日大(東海地区2位) 003040000―7
中部大(愛知1位) 01400201x―8
(2014年11月4日 中日スポーツ9面より)