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中日新聞掲載の大学記事

2014.09.23

愛知大学野球 中京大 幸運勝ち点

■浜口 スクイズ空振りのち決勝打!!

 中京大が5−4で中部大に競り勝った。対戦成績を2勝1敗として勝ち点を獲得。先手を奪いながら中盤に逆転を許したが、9回に敵失に乗じて勝ち越した。全6チームが2カードを消化し、日本福祉大が勝ち点2でトップ。愛院大、中部大、名城大、中京大がそれぞれ勝ち点1で並ぶ。愛大は勝ち点を獲得できていない。

 4カード立て続けに負け越して最下位に沈んだ春の悪夢は繰り返さない。中京大が接戦を制し、今季2カード目で初の勝ち点を得た。相手ミスに助けられた勝利でも「勝ち点を取れたことは大きい。これから優勝に向けて十分勝負できる」。秋空のように、半田卓也監督(31)の表情が晴れた。

■挟殺プレー失敗

 1点を追う9回1死二、三塁。1番・浜口が1ボール1ストライクからのスクイズを空振り、三走の岡本が三本間ではさまれた。「やってしまった」。ベンチからため息が漏れたが、中部大が挟殺プレーに失敗して二、三塁のまま。「ラッキーだと思え」。半田監督が浜口に耳打ちした。

 その直後、中部大の捕手・細川勝の三塁へのけん制が悪送球となり、岡本が生還した。同点にしてなおも三塁。九死に一生を得た浜口は開き直っていた。外角の直球を左前へ。「監督のひと言で気持ちが楽になった」。挽回の決勝打に照れ笑いを浮かべた。

■1球打撃を徹底

 開幕カードは春の王者・愛院大に2連敗。好機はつくれど1本が出ず、2試合で計2得点にとどまった。タイムリー欠乏症克服のため、打撃練習では1球で仕留める意識を徹底。その結果、強打の中部大に打ち負けることはなかった。3試合で計5安打の浜口は「バッティングカウントでヒットが出ている」と手応えを感じる。

 次週の相手は日本福祉大。勝ち点3で頭ひとつ抜け出させるわけにはいかない。指揮官の目に力が宿る。「リーグ戦を盛り上げるためにも、僕らが勝たないといけない」。混戦に持ち込み、秋を熱くする。 (小西亮)

■腰痛で4回降板 中部大・若林

 中部大のエース右腕・若林は疲労からくる腰痛の影響で、序盤から精彩を欠いた。2失点を喫し、痛みがひどくなった4回で降板。黒星は免れたが、9失点を喫して敗れた20日の1回戦に続いて役目を果たせなかった。「痛みは言い訳にならない」と責任を背負う。次戦までは約2週間。「しっかり休んで状態を良くしたい」と切り替えた。

▽3回戦(中京大2勝1敗)
中京大 101000102―5
中部大 000004000―4

(2014年9月23日 中日スポーツ9面より)
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