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2014.09.12
ロボコン準V 一丸で アジア太平洋大会 名工大チーム回顧
先月末、インド西部の都市プネで開かれたロボットコンテスト(ロボコン)のアジア太平洋大会で、日本代表として初出場した名古屋工業大(昭和区)チームが準優勝を果たした。帰国したメンバーたちは、さまざまなトラブルに見舞われながらもチームワークと柔軟な発想で勝ち進んだ大会を振り返った。(中尾吟)
大会には地元インドや韓国、ロシアなどアジア太平洋地域の17の国・地域の代表チームが出場。親と子に見立てた大小2体の手づくりロボットを同時に繰り、親ロボットが子ロボットをシーソーやブランコなど4つの遊具に移動させ、全ての遊具で遊ぶ動作を終えるタイムを競った。
6月の国内大会で初優勝して臨んだ名古屋工大チームのロボットの特徴は、敏しょうな動きだ。
高さ1メートルほどの親ロボットには、4つの車輪すべてに方向を自在に変えられる装置を取り付け、小回りが利くようにした。車輪と小型ローラーを組み合わせて動く他チームのロボットが横滑りするなどして力を発揮できない中、確実な動作で会場を驚かせた。
また、長さ50センチほどの子ロボットには、模型飛行機用モーターを搭載。プロペラを回して推進力を付けた。特にブランコに乗ったときに素早い動きを見せた。
一方で、予期せぬトラブルも続いた。会場に設置されたシーソーは、国内大会で使ったシーソーより上下の振れ幅が大きく、自動制御のプログラミング書き換えが必要になった。モーターの故障で、子ロボットが動かなくなったこともあった。試合の合間の限られた時間で、メンバーは連携してそれぞれが担当する部分の修理に徹し、予選リーグと決勝トーナメントの一戦一戦を勝ち抜いた。
決勝ではベトナムのラクホン大に敗れた。チームリーダーの工学部電気電子工学科3年、柘植健太さん(20)は「練習でのベストタイムを出せればいい試合ができたはずで、悔やまれる。でも、一丸となって取り組めば結果が出ると分かった」と手応えを感じた。
チームは既に来年の大会に向けて動きだし、新課題のバドミントンロボット作りが進んでいる。メンバーは今大会の中心だった3年生から1、2年生に移る。柘植さんは「チームワークを大切にし、今度こそ優勝を」と期待を込める。
(2014年9月12日 中日新聞朝刊市民版より)
大会には地元インドや韓国、ロシアなどアジア太平洋地域の17の国・地域の代表チームが出場。親と子に見立てた大小2体の手づくりロボットを同時に繰り、親ロボットが子ロボットをシーソーやブランコなど4つの遊具に移動させ、全ての遊具で遊ぶ動作を終えるタイムを競った。
6月の国内大会で初優勝して臨んだ名古屋工大チームのロボットの特徴は、敏しょうな動きだ。
高さ1メートルほどの親ロボットには、4つの車輪すべてに方向を自在に変えられる装置を取り付け、小回りが利くようにした。車輪と小型ローラーを組み合わせて動く他チームのロボットが横滑りするなどして力を発揮できない中、確実な動作で会場を驚かせた。
また、長さ50センチほどの子ロボットには、模型飛行機用モーターを搭載。プロペラを回して推進力を付けた。特にブランコに乗ったときに素早い動きを見せた。
一方で、予期せぬトラブルも続いた。会場に設置されたシーソーは、国内大会で使ったシーソーより上下の振れ幅が大きく、自動制御のプログラミング書き換えが必要になった。モーターの故障で、子ロボットが動かなくなったこともあった。試合の合間の限られた時間で、メンバーは連携してそれぞれが担当する部分の修理に徹し、予選リーグと決勝トーナメントの一戦一戦を勝ち抜いた。
決勝ではベトナムのラクホン大に敗れた。チームリーダーの工学部電気電子工学科3年、柘植健太さん(20)は「練習でのベストタイムを出せればいい試合ができたはずで、悔やまれる。でも、一丸となって取り組めば結果が出ると分かった」と手応えを感じた。
チームは既に来年の大会に向けて動きだし、新課題のバドミントンロボット作りが進んでいる。メンバーは今大会の中心だった3年生から1、2年生に移る。柘植さんは「チームワークを大切にし、今度こそ優勝を」と期待を込める。
(2014年9月12日 中日新聞朝刊市民版より)