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中日新聞掲載の大学記事

2013.10.29

「ガラ紡」糸づくり学ぶ 豊橋の業者 朝光テープ 名城大教授ら見学

 戦後に衰退した紡績機「ガラ紡」による糸づくりを続ける豊橋市の「朝光テープ」を28日、名城大経済学部の渋井康弘教授(産業技術論)と学生3人が訪れ、今も使われている機械を見学したり、経営者の朝倉照雅さん(87)からガラ紡の歴史を聞き取ったりした。

 朝光テープは、岡崎や一宮市など県内で数軒残るガラ紡工場の1つ。生産量を限定し、根強い人気のある吸水性の高いタオルや布巾の製造を続ける。

 朝倉さんは「使ってみれば肌触りがよく長持ちするガラ紡の糸の良さが分かる」などと説明。繊維業における女性労働力などがテーマの貝崎貴之さん(21)=岐阜市=は「豊橋の繊維業発展に尽力した小渕志ちなど、女性が果たした役割を学べた」などと話した。

 3人は、繊維産業に関わる卒業論文の執筆を予定している。(曽布川剛)

(2013年10月29日 中日新聞朝刊東三河版より)
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