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中日新聞掲載の大学記事

2013.09.30

大府へ感謝の餅投げ レスリング吉田選手 「夢 東京でも挑戦」

 レスリング世界選手権で世界大会14連覇した吉田沙保里選手(30)が29日、練習拠点の至学館大がある大府市共和地区の八ツ屋神明社で餅投げをした。五輪での競技存続を求め、地元で集まった5550人分の署名と同じ数の餅をまいた。「皆さんの協力で競技が残って一安心。2020年東京五輪でも夢を大きく持って挑戦したい」と宣言した。

 「金メダルのまち」を掲げ、活性化に取り組む共和商業協同組合が企画。組合は3月中旬〜4月末、五輪でのレスリング競技存続のため、地元を中心に署名活動をしていた。

 八ツ屋神明社は、吉田選手がロンドン五輪前に3連覇を願って絵馬を奉納した神社。この日は境内にやぐらが特設され、吉田選手と至学館大レスリング部員らが大勢の住民らのお祝いに応えるように紅白の餅を投げた。吉田選手は「東京五輪の時は37歳だが、地元の共和で後輩たちと練習して頑張りたい」とあいさつし、住民らを喜ばせた。

 跳び上がって餅をつかんだ大府中学1年野末千尋さん(12)は「餅を食べて、吉田選手のように部活のテニスの練習に励み、大会で勝ちたい」と笑顔で話していた。(出口有紀)

(2013年9月30日 中日新聞朝刊尾近知総合版より)
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