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中日新聞掲載の大学記事

2013.05.07

愛知大学野球 神鳥サヨナラ満塁弾 中部大Vへ望み

 中部大が4番・神鳥猛流(かんどり・たける)三塁手(2年・享栄)のサヨナラ満塁本塁打で、愛大に8−4で競り勝った。中部大は対戦成績を2勝1敗とし、勝ち点3で単独首位に立った。3カード目で初めて勝ち点を落とした愛大は2位に後退した。

■「チーム一丸」9回に6点

 中部大ナインの思いを乗せた打球が中堅のフェンスを越えた。9回裏、2点差を追いつき、なお2死満塁。4番・神鳥の放ったサヨナラ満塁弾が優勝へ望みをつないだ。

 「本塁打は予想外。つないでくれた仲間に感謝です」。負ければ愛大の独走を許す展開だったが、神鳥の劇的な一発で中部大が待ったをかけた。

 敗色濃厚だった。9回表に手痛い追加点を許して2点差。だが、裏の攻撃は安打と四球を絡めて1死満塁から、1番・白石が遊撃手の頭を越える適時打。続く山村は頭部に死球を受けながらも、同点となる押し出しに思わずガッツポーズした。「あれが中部大の野球。チーム一丸を感じた」と神鳥。4番の闘志に火が付き、試合を決めた。

 享栄高時代に通算32本塁打を放った強打者が大学では苦しんだ。昨春は1年生ながらリーグ開幕戦にスタメン出場したが、1年を通じて結果は出なかった。「大学は投手の球の切れが違う。自分も切れを出そう」と体重を入学時の98キロから85キロまで13キロも減量。今春は開幕から4番に座り、打線を引っ張っている。

 単独首位に立ったが、勝ち点3は全て2勝1敗で挙げたもの。勝率の争いでは分が悪い。「最後まで分からない。あきらめない」と神鳥。自らを奮い立たせるように前を向いた。 (麻生和男)

▽3回戦(中部大2勝1敗)
愛大 000000031―4
中部大 000200006x―8
本塁打 玉水(愛)神鳥(部)

(2013年5月7日 中日スポーツ9面より)
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