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中日新聞掲載の大学記事

2008.09.28

愛知大学野球 中部大と中京大先勝 

 愛知大学野球秋季リーグ(中日新聞社後援)は第4週第1日の27日、名古屋市の瑞穂球場で1回戦2試合を行い、中部大と中京大が先勝した。

 中部大は2回、三塁打で出塁した寺村が捕手のけん制悪送球で生還して先制。エース小笠原が完封で4勝目を挙げた。名商大は先発水野が粘ったが、援護がなかった。

 中京大は6回に敵失と梶田の右犠飛で逆転し、小椋、武藤の継投で反撃を断った。名城大は8回に投手の制球難と拙守で許した追加点が響いた。

浜辺攻守に活躍
中京大1年生捕手

 1点リードの7回二死満塁。入学から半年で初めて先発マスクをかぶった中京大の浜辺は、汗をぬぐう4年生のエース小椋に駆け寄った。「自分が信じた球を投げましょう。ワンバウンドは死ぬ気で止めます」。次打者には、続けて変化球を要求。中飛に打ち取った。

 春は4位に終わった中京大。素質豊かな選手が集まりながら、捕手に弱点を抱えていたことでまとまりを欠いた。秋は開幕から2年生の東間が先発したが、この日は村瀬監督が「学年に関係なく全体を引っ張る意志が感じられる」と、京都・龍谷大平安高出身の浜辺にチャンスを与えた。

 「体は大きくない(170センチ)が、洞察力は誰にも負けない」。起用を告げられる前から相手のビデオを繰り返し見ていた成果を生かし、調子がいまひとつだった小椋を巧みにリード。打っても3安打を放った。

 「秋は全部自分が出るつもりで準備してきた。今日の経験を次に生かしたい」。チームは連敗スタートから3連勝。強気な1年生が、さらに勢いをもたらす。 (鈴木智行)

(2008年9月28日 中日新聞朝刊30面より)
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