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2013.02.19
中部大→独立L香川へ 田村目指すNPB 4位指名で入団
愛知大学野球リーグ、中部大の田村雅樹投手(4年・土庄)が、独立リーグ・四国アイランドリーグplusの香川に入団する。制球が持ち味の右腕で、愛知大学リーグでは通算5勝。生まれ育った地元のチームで野球漬けの生活を送りながら、将来のNPB12球団入りを目指す。
■地元・小豆島出身「期待に応えたい」 社会人縁なく
さらに上のステージへ。愛知大学リーグの好右腕が、独立リーグで腕を磨くことになった。「上で野球を続けたいとずっと思っていた。自信があるわけじゃないけど、入ったもん勝ちの面もある。NPBに行きたい」と田村。香川で活躍し、狙うはNPB入りだ。
最速140キロの直球と制球力を生かし、大学では通算5勝を挙げた。社会人でのプレーを望んだが縁がなく、昨年12月に行われた四国アイランドリーグplusのトライアウトを受験。投球などの1次テストで持ち味をアピールし、2次を免除される特別合格を勝ち取った。そして、リーグのドラフト会議で香川に4位で指名された。
「地元なのでうれしかった。期待に応えたい」。生まれ育った香川・小豆島は人口3万人ほどの島。人気テレビ番組「痛快!ビッグダディ」の舞台となっていることで最近は知られるが、田村は「島には話題がない。自分が話題になれるように頑張る」と意気込んだ。
■「2年で勝負」
土庄高時代は投打ともに注目の選手で、大学では投手として3年から頭角を現した。中日・吉見を参考にグラブを前に出す投球フォームに変え、制球力が付いたのがきっかけだった。だが、3年秋以降は球速を追い求めてフォームを崩し、不振が続いた。「集大成として投げられた」という4年秋に復活して3勝を挙げたが、やり切ったという実感はまだない。
同リーグからNPB入りし、昨季パリーグの首位打者となったロッテ・角中のような成功例もある。球速アップを目指して、昨秋から筋力トレを本格化。体重は秋以降に6キロも増えた。「2年で勝負したい」と田村。愛知大学リーグを巣立ち、地元から全国区を目指す。(麻生和男)
■広島・金丸から激励
田村はNPBへ進んだ先輩から激励を受けた。中部大から東海理化を経て、現在は広島でプレーする左腕・金丸と昨年12月に食事。これまで直接の接点はなかったが、共通の知人を介して実現した。「オーラがあった。プロのいい選手には、ルーティンを1年間続けられる強い信念があると話していた」と田村。今後の参考になったようだ。
▼四国アイランドリーグplus 四国4県を活動地域とするプロ野球の独立リーグ。2005年に「四国アイランドリーグ」としてスタートし、九州のチームや三重の加入、脱退(不参加)を経て、現在は香川、愛媛、徳島、高知の4チームが所属。前後期制でリーグ戦を行い、後期終了後に前期優勝チームと後期優勝チームが総合優勝を争う。育成を含めNPBに毎年、選手を輩出している。ロッテ・角中は2006年に高知で1年間プレーした。今季は4月6日に開幕する。
▼田村雅樹(たむら・まさき) 1990(平成2)年4月10日、香川県出身の22歳。176センチ、80キロ、右投げ右打ち。小学2年で池田ファイターズに入団し、中学時代は池田中野球部に所属。土庄高では1年夏からベンチ入りし、2年秋からエース。甲子園出場経験はなし。中部大では3年春にリーグ戦で初登板し、先発、中継ぎとして活躍。通算5勝を挙げた。
(2013年2月19日 中日スポーツ9面より)
■地元・小豆島出身「期待に応えたい」 社会人縁なく
さらに上のステージへ。愛知大学リーグの好右腕が、独立リーグで腕を磨くことになった。「上で野球を続けたいとずっと思っていた。自信があるわけじゃないけど、入ったもん勝ちの面もある。NPBに行きたい」と田村。香川で活躍し、狙うはNPB入りだ。
最速140キロの直球と制球力を生かし、大学では通算5勝を挙げた。社会人でのプレーを望んだが縁がなく、昨年12月に行われた四国アイランドリーグplusのトライアウトを受験。投球などの1次テストで持ち味をアピールし、2次を免除される特別合格を勝ち取った。そして、リーグのドラフト会議で香川に4位で指名された。
「地元なのでうれしかった。期待に応えたい」。生まれ育った香川・小豆島は人口3万人ほどの島。人気テレビ番組「痛快!ビッグダディ」の舞台となっていることで最近は知られるが、田村は「島には話題がない。自分が話題になれるように頑張る」と意気込んだ。
■「2年で勝負」
土庄高時代は投打ともに注目の選手で、大学では投手として3年から頭角を現した。中日・吉見を参考にグラブを前に出す投球フォームに変え、制球力が付いたのがきっかけだった。だが、3年秋以降は球速を追い求めてフォームを崩し、不振が続いた。「集大成として投げられた」という4年秋に復活して3勝を挙げたが、やり切ったという実感はまだない。
同リーグからNPB入りし、昨季パリーグの首位打者となったロッテ・角中のような成功例もある。球速アップを目指して、昨秋から筋力トレを本格化。体重は秋以降に6キロも増えた。「2年で勝負したい」と田村。愛知大学リーグを巣立ち、地元から全国区を目指す。(麻生和男)
■広島・金丸から激励
田村はNPBへ進んだ先輩から激励を受けた。中部大から東海理化を経て、現在は広島でプレーする左腕・金丸と昨年12月に食事。これまで直接の接点はなかったが、共通の知人を介して実現した。「オーラがあった。プロのいい選手には、ルーティンを1年間続けられる強い信念があると話していた」と田村。今後の参考になったようだ。
▼四国アイランドリーグplus 四国4県を活動地域とするプロ野球の独立リーグ。2005年に「四国アイランドリーグ」としてスタートし、九州のチームや三重の加入、脱退(不参加)を経て、現在は香川、愛媛、徳島、高知の4チームが所属。前後期制でリーグ戦を行い、後期終了後に前期優勝チームと後期優勝チームが総合優勝を争う。育成を含めNPBに毎年、選手を輩出している。ロッテ・角中は2006年に高知で1年間プレーした。今季は4月6日に開幕する。
▼田村雅樹(たむら・まさき) 1990(平成2)年4月10日、香川県出身の22歳。176センチ、80キロ、右投げ右打ち。小学2年で池田ファイターズに入団し、中学時代は池田中野球部に所属。土庄高では1年夏からベンチ入りし、2年秋からエース。甲子園出場経験はなし。中部大では3年春にリーグ戦で初登板し、先発、中継ぎとして活躍。通算5勝を挙げた。
(2013年2月19日 中日スポーツ9面より)