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中日新聞掲載の大学記事

2012.08.04

発達障害対応 事例集を出版 中部学院大の別府教授 「気持ち理解する参考に」

 中部学院大子ども学部(各務原市)の別府悦子教授(52)が、発達障害の人と周囲のかかわり事例をまとめた本「発達障害の人たちのライフサイクルを通じた発達保障」を出版した。別府さんは「発達障害の人の気持ちを理解する参考にしてほしい」と話している。(寺本康弘)

 発達障害に関するハウツー本は数多く出版されているが、別府さんは「どんな有効な対応をするにも、まず本人の気持ちを理解してから」という思いがあり、出版を企画した。

 別府さんが発達障害の人や保護者、保育士、教員らに取材。幼児期や学童期、青年期など成長段階ごとに章を立て、友だちとのトラブルや、先生の注意を素直に聞けなかった出来事など具体的な10の事例を挙げて、周囲がどう対応したか、本人がどのような気持ちだったかを説明している。

 「発達障害も一人一人違う。その人に合った育て方があり、感じ方も違う」と別府さん。マニュアルのような書き方をせず、周りの人たちが悩みつつも問題解決に向けて取り組む姿勢を紹介している。

 本はA5判、144ページ。1785円。全国障害者問題研究会出版部(東京都新宿区)が発行。問い合わせは、同部=電03(5285)2601=へ。

(2012年8月4日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)

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