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中日新聞掲載の大学記事

2012.06.01

寒天ムース 山岡で販売中 岐阜女子大生が開発、商品化 恵那の県組合が研究委託

■豆乳入りにラズベリー 柔らかく形崩れしにくい

 県寒天水産工業組合(恵那市山岡町)の研究委託で、岐阜女子大(岐阜市太郎丸)家政学部の学生らが山岡特産の細寒天を使って開発したムースが、今春商品化された。特産化に向け、まず町内で販売が始まった。(田中富隆)

 新商品は豆乳入り寒天ムースにラズベリーソースの乗った「手づくりまごころ寒天豆乳ムース」。ゼラチンの代わりに寒天を使うことで食物繊維が増え、柔らかさを保ちながら常温で形崩れせず、水分も出にくいという。

 岐阜女子大健康栄養学科の土屋ひろ子准教授ゼミの「寒天班」がおととし、学校祭で山岡寒天の梅ゼリーを発表。開発過程で組合との交流が生まれた。昨年は寒天商品を地域活性につなげたい組合青年部から委託を受け、寒天ムースを考案した。

 本年度は寒天班の4年生大島侑子さん(21)、大塚美香さん(21)、後藤千夏さん(21)らが取り組みを引き継いだ。後藤さんと大塚さんは24日の県寒天展示品評会で、先輩の開発したムースの商品化を発表した。

 大塚さんらは「手作りにこだわった商品開発を続けたい」と新たな寒天入り食品を研究中で、商品化も期待される。寒天ムースは税込み250円。製造元のヘルシーハウス山岡を含め町内4カ所で販売している。

 問い合わせはヘルシーハウス山岡=電0573(56)4350=へ。

(2012年6月1日 中日新聞朝刊東濃版より)

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