HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 全て
2011.05.15
優秀学生ら奨励 飛田賞を創設 名大数理科学同窓会
名古屋大数理科学同窓会が、優秀な学生らを奨励する目的で、1980(昭和55)年に中日文化賞を受賞した数学者飛田(ひだ)武幸名誉教授(83)の名を冠した「飛田賞」を創設した。名大大学院多元数理科学研究科の木村芳文科長は「国際的にも通用する賞にしていきたい」と意気込む。
同窓会は大学院の多元数理科学研究科と、学部の理学部数理学科の卒業生で構成し、2000人以上の会員がいる。5年前に発足したばかりだが、就職活動や研究活動で卒業生の人脈を生かしたいと、4月に初の総会を開いた。
飛田賞は、総会開催を記念して同窓会が創設を計画。170人が参加した総会で承認された。飛田名誉教授は自然現象につきまとう偶発的な「ゆらぎ」を分析する数学的手法「ホワイトノイズ解析」を提唱したことで世界的に知られている。
同窓会は今後、新たな組織を設けて賞の内容を検討する。来年3月までに、第1回の受賞者を決めたい考えだ。飛田名誉教授は「数学者同士が協力できる雰囲気が名古屋の強み。同窓会総会開催もその表れだ。優れた研究に賞を出していってほしい」と話す。(中村禎一郎)
(2011年5月15日 中日新聞朝刊愛知総合版より)
同窓会は大学院の多元数理科学研究科と、学部の理学部数理学科の卒業生で構成し、2000人以上の会員がいる。5年前に発足したばかりだが、就職活動や研究活動で卒業生の人脈を生かしたいと、4月に初の総会を開いた。
飛田賞は、総会開催を記念して同窓会が創設を計画。170人が参加した総会で承認された。飛田名誉教授は自然現象につきまとう偶発的な「ゆらぎ」を分析する数学的手法「ホワイトノイズ解析」を提唱したことで世界的に知られている。
同窓会は今後、新たな組織を設けて賞の内容を検討する。来年3月までに、第1回の受賞者を決めたい考えだ。飛田名誉教授は「数学者同士が協力できる雰囲気が名古屋の強み。同窓会総会開催もその表れだ。優れた研究に賞を出していってほしい」と話す。(中村禎一郎)
(2011年5月15日 中日新聞朝刊愛知総合版より)