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中日新聞掲載の大学記事

2011.05.16

愛知大学野球 愛院大10戦全勝逃す

 優勝を決めている勝ち点4の愛院大は同1の中部大に2−5で敗れ、開幕9連勝でストップ。26季ぶりとなる10戦全勝の偉業はならなかった。対戦成績は1勝1敗のタイとなり、16日の3回戦に持ち越した。3回戦で中部大が勝つと愛工大が6位、愛院大が勝つと中部大が6位となり、中京大(2部優勝)との入れ替え戦(6月4、5日・会場未定)に臨む。愛大は同2の愛工大に3−0で勝って連勝。同2となった愛大は勝率差で1部残留が確定した。

■「硬さ出た 弱さ 隙もある」

 偉業達成まであと1勝。だが、その最後の1つに手が届かなかった。愛院大は1998年春の同校以来となる10戦全勝を目指していたが、負けると最下位が決定していた中部大に行く手を阻まれた。

 「硬さが出た。10連勝するという意識が強かったので、考えるなというのは無理。これが結果です」と伊藤孝真総監督(52)。3回に持ち前の集中打で2点を先制したが、4、6回に計5失点。打球がイレギュラーする不運が重なったが、言い訳はしなかった。

 春のキャンプで「10連勝で優勝」を目標に掲げ、8連勝で3季連続優勝を決めた際もあえて胴上げはしなかった。主将の中堅・古屋は「まだ弱さ、隙があるということ。もう一度、引き締め直して、(3回戦に勝って)勝ち点を取りたい」と厳しい表情で前を向いた。 (麻生和男)

■入れ替え戦ご免 中部大

 敗れると入れ替え戦出場となっていた中部大は土壇場で踏みとどまった。愛院大に2点を先取されたが、4回に1死満塁の好機で、代打・伴野の走者一掃の3点適時二塁打で逆転。以降は何度もピンチを迎えたが、継投で切り抜けた。「満塁から3点を返して流れが変わった」と善久監督。3回戦も勝てば1部残留が決まる。

■連投永田が完封 愛大残留決めた

 愛大は2日連続で先発登板した右腕・永田が愛工大を6安打完封し、1部残留が決まった。14日の1回戦では3失点でリードを許したまま7回途中で降板。打線が逆転してくれたため黒星はつかなかったが、「このままでは終われない」と試合終了直後にこの日の先発を志願した。「自分で言ったからにはやらないと」と試合後は胸を張った。

◇2回戦(愛大2勝)
愛大  010110000―3
愛工大 000000000―0
本塁打増田(愛)

◇2回戦(1勝1敗)
愛院大 002000000―2
中部大 00030200x―5

(2011年5月16日 中日スポーツ11面より)

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