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中日新聞掲載の大学記事

2011.05.03

愛知大学野球 中部大初勝ち点

 愛知大学野球春季リーグ(中日新聞社後援)第5週第2日は2日、名古屋市の瑞穂球場で1部の2回戦2試合を行い、中部大が7−3で名商大に連勝し、今季初の勝ち点を挙げた。名城大は7−2で愛大に雪辱し、1勝1敗とした。

 中部大は3−3の4回2死満塁で、清水が右翼線へ走者一掃の三塁打を放って勝ち越し。2番手で登板した岡本がリーグ戦初勝利を挙げた。

 名城大は1回に芳川の中前適時打で先制すると、加藤、犬塚、前岨(まえそば)のリーグ史上初となる3連続三塁打などで6点を追加。リーグ戦初先発の森田は7回途中で降板したが初勝利。

 勝ち点2の名商大がつまずき、次週で同3の愛院大が名商大に連勝すれば、3季連続42度目の優勝が決まる。

■初の3連続三塁打

 打球は深々と右中間を破った。名城大の1年生前岨が1回1死三塁のリーグ戦初打席で三塁打。「ベースの上を通るボールは球種に関係なく、ファーストストライクから打つつもりだった」。1ボールからのストレートを痛打。松永監督の「積極性があるから」の起用に応えた。

 目の前で2人の先輩が三塁打を放った。3連続三塁打はリーグ戦初。「全然知らなかったけど、いいスタートが切れて良かった」。新しい歴史を刻んだことを喜んだ。

■失策 バットで返す 勝ち越し三塁打・清水

 守りのミスは自分のバットで取り返したかった。中部大の清水が4回2死満塁から勝ち越しの3点三塁打。「自分のせいで嫌な流れになったので正直ホッとした」。三塁ベース上でも笑顔はなかった。

 3回の守りだった。リードが2点に変わった2死一塁。何でもない打球の処理を誤った。チェンジのはずが一転してピンチが広がった。直後に追いつかれてしまい、痛恨の失策に責任を感じていた。

 汚名返上のチャンスは早々と訪れた。「みんながつないでくれた」。4回の満塁。この好機を逃したくないという一心でバットを振っていた。

 現在の打順はけが人が出た影響で3番。開幕当初は2番だったが、善久監督はバントのサインを1度も出さなかった。「簡単に相手にアウトをあげるのがもったいない。右方向の安打で好機がさらに広がる」と左の好打者に信頼を寄せる。

 チームは待望の勝ち点を手にして意気が上がる。清水は「打順はあまり意識しない」と言うが、照準は入れ替え戦回避に定まっている。 (東郷賢一)

◇瑞穂(1勝1敗)
名城大 700000000―7
愛大 010000100―2

◇同(中部大2勝)
名商大 003000000―3
中部大 30030001x―7

(2011年5月3日 中日新聞朝刊21面より)

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