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中日新聞掲載の大学記事

2011.04.25

愛知大学野球 愛院大サヨナラ勝ち

 愛院大と愛工大が先勝した。愛院大は4番・安井俊介一塁手(4年・大垣日大)のサヨナラ打で愛大に3−2で逆転勝ち。愛工大は中部大に3−2で競り勝ち、今季初勝利を挙げた。

■安井殊勲打 開幕5連勝満足

 同点の9回裏、1死一、三塁。愛院大の4番・安井の打球が左翼線のフェンス手前に飛んだ。線の外側ならファウル。内側ならサヨナラで勝負が決まる。タッチアップによる本塁生還を避けるために愛大の左翼・片岡は打球を捕らずに見送ったが、ボールは内側にポトリ。崩れ落ちた愛大の先発・永田のかたわらで、安井が会心の笑顔を振りまいた。

 愛院大の先発は2連勝中の主戦・浦野。2戦で1失点と安定していたが、この日は制球が不安定。6回に2点を先制された。「焦りはなかった。エースに黒星を付けたくなかった」。愛院大にとっては今季初めて相手にリードを許す展開。だが、安井の言葉通り、本調子ではない浦野を救うように打線が奮起した。

 8回に代打・森田の2点適時打で追い付くと、勢いに乗ってサヨナラ勝利。伊藤孝真総監督は「(浦野に)おんぶに抱っこでは駄目。打てないとね」と安どした。

 「調子のいい選手を使う」という伊藤総監督の方針で打線は日替わり。だが、安井は5試合のうち4試合で4番を任されるなど、好調を維持している。2007年にセンバツ準優勝した大垣日大高では9番打者。「(当時の)大垣日大のメンバーに笑われる。恥ずかしい」と謙遜するが、持ち前のつなぐ打撃は打順が変わっても不変だ。

 「10連勝(で全勝)することしか考えていない」と安井。打撃で競り勝った開幕5連勝をかみしめるように喜んだ。 (麻生和男)

■愛工大が初勝利

 今季まだ勝ち点を獲得していないチーム同士の対戦は、愛工大が中部大に先勝した。愛工大は2回に先制を許したものの、4回に森下、朝長の連続適時打で逆転。先発右腕の野元も6イニングを6安打2失点と粘って、今季初勝利を手にした。チームも5戦目で初勝利となり、野元は「負けられない試合だった。これで乗っていきたい」と声を弾ませた。

▽1回戦(愛院大1勝)
愛 大 000002000―2
愛院大 000000021x―3

▽1回戦(愛工大1勝)
愛工大 000300000―3
中部大 010010000―2

(2011年4月25日 中日スポーツ10面より)

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