進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 学生活動

中日新聞掲載の大学記事

学生活動  2026.08.05

この記事の関連大学

「常磐もの」 メニュー開発挑む 名古屋学芸大生が福島の水産業を支援

メヒカリの唐揚げなどを試食する学生たち=日進市の名古屋学芸大で

メヒカリの唐揚げなどを試食する学生たち=日進市の名古屋学芸大で

■エブリフード協力、運営食堂で提供へ

 東日本大震災の被災地支援を続けてきた名古屋学芸大(日進市)の学生たちが、福島県沿岸で水揚げされる水産物「常磐もの」を使ったメニュー開発に挑戦している。給食事業などを手がけるエブリフード(名古屋市中区)が協力し、開発したメニューを同社が運営する社員食堂で提供する計画。学生たちは福島県の職員らから復興の状況なども学び、役に立とうと知恵を絞る。(青山直樹)

 同大は2014年から宮城県で無償の食堂を開くなどしてきた。エブリフードが21年から県内の大学で開催している福島県沖の魚を使った「アイデアメニューコンテスト」にも、22年に参画。今回は同大で2回目の開催で、管理栄養学部の1年生約180人から9月末までアイデアを募る。

 7月中旬には、福島県風評・風化戦略室の大沼麗奈主事らが同大の講義で登壇。大沼さんは現在も約2万3千人が避難生活を送っていることや、水揚げ量が震災前の4分の1程度まで落ち込んでいることに触れ「正しい情報を得て、福島に関心を持って学んでいただけたら」と呼びかけた。

 続いて、学生たちが常磐もののメヒカリの唐揚げと、カナガシラの落とし身を試食。県内ではなじみの薄いカナガシラは甘みのある味わいで、学生たちは「おいしい」などと声を上げ、笑顔で口に運んでいた。

 勘崎日彩(ひいろ)さん(18)は「カナガシラは初めて食べたけれど、身がホロホロしていて、甘くておいしかった。ハンバーグにしても良さそう」と構想を膨らませた。奥村心葉(このは)さん(18)は「今も復興への努力が続いていることがよく分かった。管理栄養士を目指す上でいい経験になるし、福島の魚のおいしさを多くの人に知ってもらえるメニューにしたい」と話した。

 コンテストは、メヒカリかカナガシラを使った定食メインか丼もので、大量調理に適していることや栄養素なども審査のポイントになる。12月に優秀メニューを決定し、同社が来年2月から社員食堂で提供する予定だ。

(2026年8月5日 中日新聞朝刊県内総合版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ