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お知らせ  2026.05.20

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インクルーシブ保育 共同研究で奨励賞に 刈谷 「おおぞら園」 野々山園長と桜花学園大・小柳津教授

■体が不自由な子の外遊び 補助具を提言

 刈谷市のインクルーシブおおぞら園の野々山貴園長(47)と、桜花学園大学(豊明市)教育保育学部の小柳津和博教授(47)=特別支援教育=の共同研究が、今年の日本保育学会の研究奨励賞(大会発表部門)を受賞した。共同研究では、肢体不自由児が外遊びで遊びの幅を広げ、ほかの子どもとの交流を通じて社会性を育むために、保育者による環境整備が必要だと提言した。(福沢和義)

 今月、オンラインで表彰を受けた野々山さんは「驚いた。障害があるから諦めなければならないという状況をなくしていきたい」と話した。

 研究課題名は「インクルーシブ保育における肢体不自由児の戸外遊びに関する研究」で、昨年の学会で発表された。身体障害に関する研究が多くある中、幼児期に屋外での自由遊びに焦点を当てた点が珍しいと評価を受けたという。

 2人は20代のときに研修で知り合い、7年ほど前からさまざまなテーマで共同研究を進めてきた。今回は2023年4月から1年間、県内の私立幼稚園に在籍する肢体不自由の女児(5)について、月2回、遊ぶ様子を観察した。

 その結果、年度初めは1人で遊ぶことが多く、遊びやすい場所や姿勢を選んで、遊びも固定化する傾向があった。考察では、肢体不自由児にとって「立つ」「移動する」といった動作は多大なエネルギーが必要で、幅広い遊びや他者との交流にエネルギーを割くためにも、負担を軽減できる椅子や台など補助具を整備することが望ましいと指摘した。

 野々山さんにとってのインクルーシブとは、「誰もがハッピーに過ごせるウェルビーイングな環境」。受賞を励みに「社会にある障害への偏見を解消していきたい」と意欲を高めている。

(2026年5月20日 中日新聞朝刊西三河版より)
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