HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 学生活動
学生活動 2026.01.30
この記事の関連大学
中部大生 桃太郎演じに韓国へ 劇団くれよん 子どもらに披露

渡航前日にあったリハーサルに臨む松井さん(右)=春日井市の中部大で
■学生:セリフ発音磨く 教授:「心を鬼に指導」
「ドゥンシドゥンシ、チョンボゥチョンボゥ…」。桃が川を流れる「どんぶらこ」をはじめ、蘇教授が韓国語に翻訳。学生は発音を練習し、自ら録音したセリフに合わせて演技した。桃太郎になじみがない韓国の子どもたちが楽しめるよう、鬼との決戦など目玉のシーンは肉声を張り上げたり、「ありがとう」のような簡単な言葉は日本語のまま話したりするなど工夫を凝らした。
劇団くれよんは、メンバー約30人が童話や昔話を題材にした演劇を練習し、県内の小学校や幼稚園などで公演している。「『学校の先生は子どもの前では演者』と教わる」とリーダーの松井香穂さん(3年)。子どもと接する上で効果的な身ぶりや話し方などを、演劇を通して学んでいる。
韓国での公演は2回目。海外の子どもとも関わる機会をつくろうと、韓国出身の蘇教授が公益財団法人日韓文化交流基金の人物交流助成を活用。日本の文化を知ってもらうことも目的に昨年2月、初めて韓国で「おむすびころりん」を演じたところ、子どもたちに大好評だったという。
学生にとっても貴重な体験になったといい、今年は第2弾を企画。抽選で選ばれた12人が10月から年末年始も返上して猛練習した。特に韓国語の発音は「心を鬼にして指導した」と蘇教授。この公演を最後に3年生は裏方に回るとあって「みんな気合が入っていた」と振り返る。
28日にソウル広津区庁の大講堂で、29日にはソウルの保育園で、子どもたち計約500人の前で披露。松井さんは「言葉が完璧じゃない分、身ぶり手ぶりを大きくして視覚でも楽しめるよう頑張った。教育者になる上で必要な派手さや分かりやすさを、改めて意識し直すことができた」と話した。
(2026年1月30日 中日新聞朝刊近郊総合版より)