包括協定を結んだ（左から）熱田社長、高木理事長、橋本社長＝鈴鹿市の鈴鹿医療科学大で

　地域医療の課題解決や人材育成、医療機器の産業振興を目的に、鈴鹿市の鈴鹿医療科学大は１７日、医療機器部門を持つ松阪市内の企業６社でつくる「松阪メディカルメンバーズ（ＭＭＭ）」や地域商社「三十三地域創生」（松阪市）と産学連携に関する包括協定を結んだ。

　三十三地域創生による紹介で、ＭＭＭ各社の商品や技術を紹介する展示会を２０２３年３月に同大で開いたことがきっかけ。地域医療の課題解決や人材育成などを迅速に進めるため、より深い関係構築を図ることにした。

　調印式では、ＭＭＭに属する橋本電子工業の橋本耕成社長が「地域に根ざした産学連携の形を模索していきたい」と話し、同大の高木純一理事長は「地元の医療機器メーカーへの就職も促進できたら」とあいさつ。三十三地域創生の熱田渉社長を含む３者が協定書に署名した。

　今後は、医療現場の課題解決に向けた研究・開発、インターンシップ（就業体験）や就職支援の推進、新商品の販路開拓支援や広報協力などに連携して取り組む。（西川優）

（2025年12月20日　中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より）