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お知らせ  2025.12.19

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地震時など停電 早い復旧へ連携 中電PGと名産大

協定を結んだ中部電力PGの小林支社長(左)と名古屋産業大の高木学長=尾張旭市の同大で

協定を結んだ中部電力PGの小林支社長(左)と名古屋産業大の高木学長=尾張旭市の同大で

 中部電力パワーグリッド(PG、名古屋市)と尾張旭市の名古屋産業大学が17日、災害時連携協定を締結した。調印式には、同社の小林敏博旭名東支社長や同大の高木弘恵学長らが出席し、非常時における協力の仕方などを確認した。

 協定は尾張旭市や周辺の地域で、地震や台風で停電が発生した状況などを想定。同大のスポーツ施設「キクタケスポーツヒルズ」(同市平子町)を同社に提供し、電気の素早い復旧に向けた「前進基地」として活用する。

 停電などの緊急時には、他の電力会社からも多くの応援が駆けつけることが予想される。発電器具や復旧資材、倒壊した電柱などを一時的に仮置きするため、広い土地が必要だという。キクタケスポーツヒルズはバンテリンドームナゴヤ約二つ分の面積があり、同社が非常時に活用できないか提案。同大が快諾して協定の締結に至った。

 調印式で小林支社長は「大学の懐の深さに感謝したい。牧之原市の竜巻でも前進基地の重要性が確認された。非常時にも電力の安定供給に努めたい」とあいさつ。高木学長は「大学として地域に恩返ししていかないといけない。連携を通して1人でも多くの命を救えたら」と話した。(宮下爽)

(2025年12月19日 中日新聞朝刊なごや東版より)
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