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お知らせ  2025.06.20

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就活ビンゴで授業の加点に 名古屋産業大 本年度から導入

名古屋産業大が導入した「就職活動ビンゴ」=愛知県尾張旭市で

名古屋産業大が導入した「就職活動ビンゴ」=愛知県尾張旭市で

■マス目に「OB交流」「スーツ着こなし」

 名古屋産業大(愛知県尾張旭市)が、本年度から学生向けに「就職活動ビンゴ」を導入した。タテヨコ5マスずつのビンゴカードには「OB・OG交流会に参加」などと具体的なアクションが書いてあり、就活が進むとマス目が埋まっていく仕組み。列がそろえば授業の加点対象となり、単位取得につながる。企画した松林康博准教授(43)は「どうせやるなら楽しく就活をやってもらいたい」と語る。

 近年は学生優位の「売り手市場」が続くが、同大では就活に恐怖心を持つ学生や、部活に打ち込んでいるため就活のスタートが遅い学生がいることが課題だった。そこで早い段階から志望する業界と接点を持ち、会社との相性を見極めれば、就職後の離職率低下にもつながるとして企画した。

 ビンゴの対象は、ビジネスマナーなどを学ぶ選択必修科目「現代ビジネス演習1(ローマ数字の1)」を受講する3年生110人。ビンゴのマス目に書いたのは、4~7月に開かれる「スーツの着こなしセミナー」など就活関連イベントが中心だ。このほか「履歴書の下書き用紙をもらう」、「キャリア支援課の職員の顔が分かる」といったユーモラスなものも。

 松林准教授は「就活を早く進める学生がいる一方で、世間のスピードが分からない学生もいる。就職活動への恐怖心を少しでもなくしてもらいたい」と話す。(上井啓太郎)

(2025年6月20日 中日新聞朝刊7面より)
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